大谷翔平選手=2016年10月16日、山本裕之撮影 (c)朝日新聞社
大谷翔平選手=2016年10月16日、山本裕之撮影 (c)朝日新聞社
この記事の写真をすべて見る

 行く年来る年。2016年の日本プロ野球界はどんな年だったのか。大物OBの逮捕、現役選手の不祥事から始まり、カープフィーバー、大谷祭りで終わった激動の1年を、改めてカレンダー形式に振り返りたい。

■激震!清原和博容疑者逮捕!(2月2日)
 西武巨人オリックスで活躍した元プロ野球選手の清原和博氏が2月2日、覚醒剤取締法違反容疑(所持)で現行犯逮捕された。キャンプイン翌日の夜の出来事に、球界はもとより各方面に衝撃が広がった。その後の取り調べ、裁判を経て、同年5月に懲役2年6カ月(執行猶予4年)の有罪判決が下された。

■新助っ人ナバーロ、銃刀法違反で逮捕!(2月21日)
 チームの移動のために那覇空港で手荷物検査を受けたロッテの新外国人・ナバーロが、拳銃の実包1発をバッグに所持していたことが発覚。銃刀法違反容疑で沖縄県警に逮捕された(その後の取り調べで所持は2発と判明)。公式戦開幕より4週間の出場停止と制裁金50万円の処分が科された。

■賭博騒動、高木京介号泣会見!(3月9日)
 前年末から続いていた巨人選手の野球賭博の問題で、すでに処分を受けていた福田聡志、笠原将生、松本竜也に続き、新たに高木京介の関与が発覚。球団は3月8日に緊急会見を開いてNPBコミッショナーへの告発と同選手の謹慎処分を発表。翌9日には高木本人が謝罪会見を開き、大粒の涙を流しながら表情を歪める姿が全国に放映された。

■“新井さん”が通算2000安打を達成!(4月26日)
 プロ18年目、広島・新井貴浩が、対ヤクルト3回戦の3回表無死2塁から、成瀬善久の内角スライダーをレフト線へライナーで弾き返す2塁打を放ち、NPB史上47人目となる通算2000本安打を達成した。2塁ベース上で花束と記念ボードを受け取り、頭を下げた39歳。開幕から好調を維持するチームをさらに勢い付かせた。

■タジ魔神!開幕からの連続無失点記録更新!(5月21日)
 開幕から中日のリリーバー・田島慎二がスコアボードに「0」を並べ続け、5月21日の巨人戦(ナゴヤドーム)で、2012年に岡島秀樹(当時ソフトバンク)の持つ日本記録を更新する開幕27試合連続無失点を記録。その後もゼロ行進を続けて31試合まで記録を伸ばした。

次のページ