熱帯夜を快適に過ごすには、冷房と除湿を上手に使い分けるのがこつ(※イメージ写真)
熱帯夜を快適に過ごすには、冷房と除湿を上手に使い分けるのがこつ(※イメージ写真)
エアコンをつけて寝る際に、タイマー設定が切れたタイミングで目を覚ますことがありますか?(ダイキン工業株式会社調べ)
エアコンをつけて寝る際に、タイマー設定が切れたタイミングで目を覚ますことがありますか?(ダイキン工業株式会社調べ)

 9月になっても暑さが続く毎日。今年は特に、台風などの影響で夜間に雨がふることも多く、窓を開けて眠れないなど、快適な眠りからさらに遠ざかる日が続いている。寝苦しい夜が続くと睡眠不足となり、なんとなくだるい、食欲がないなど、体調不良を訴える人も多いのではないだろうか。

 気象庁のデータによると、日本各地で熱帯夜となる日数は年々増加傾向にあるという。そうなると熱帯夜対策は今年に限った話ではない。暑く、寝苦しい夜はどのようにすれば最も快適なのだろうか。

 ダイキン工業株式会社(以下、ダイキン)の調査によると、約90%の人が寝苦しい夜の対処法としてエアコンを選ぶのだという。しかし、就寝時に毎日エアコンを利用する人は、そのうちの約半数にとどまっている。

 さらに、約7割の人がエアコンのタイマー設定をしているというが、そのなかの約7割が「タイマー設定が切れたタイミングで目を覚ますことがある」と回答している。

 一方で、タイマー設定をせずエアコンをつけっぱなしで寝ているという人は、寝冷えを引き起こしたり、自律神経が乱れたりと、何かしらの弊害が起きていることが多い。

 熱帯夜に快適な眠りを得るためには、体にあったエアコンの適切な使い方を覚えておくことが重要だ。そこで、空調のプロであるダイキンが公開した、「熱帯夜の快適な過ごし方」を紹介したい。

 最初のポイントは、快適な室内の温度・湿度を把握することだ。エアコンの設定温度は26~28度、湿度は50%以下(40%以上50%以下、汗をかいてもさらっと乾く湿度)がおすすめだという。

 ふたつめのポイントは、扇風機などをうまく使って気流を発生させること。同じ温度・湿度でも、気流を利用することにより体感温度が下がる。扇風機を壁に当てる「間接気流(そよ風気流)」がおすすめだという。

 続いてダイキンが教えてくれたのは、「エアコンの賢い使い方」だ。エアコンをつけっぱなしにしたくない人、一晩中エアコンを使いたい人、睡眠中はエアコンを使いたくない人、それぞれのタイプに合った、最も効率のいいエアコンの使用法を伝授してくれた(0時から6時まで睡眠をとったと仮定した場合)。

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