エアコンをつけっぱなしにしたくない人は、就寝1時間前に3時間タイマーをセットし、室温を27度まで下げてから眠るといいという。就寝直後は体温を低下させるために発汗作用が促進されるが、2時間後にタイマーが切れると、徐々に室温が上がり汗が乾いていく。汗が乾ききると徐々に体温が上昇するため、自然に6時に起床するリズムが作られるのだ。
一晩中エアコンを使いたい人はどうすればいいのだろうか。ポイントは、温度高め(28度以上)の除湿運転で冷えすぎを防止することだ。就寝時に28度以上の除湿運転にすることで部屋の湿度は低くなり、室温や体温を冷やし過ぎない環境が作り出せる。さらに、起床60分前にエアコンを停止させれば、室温、体温が上昇し、体調を崩すことなく、目覚めの良い朝を迎えることが可能になるのだという。
最後に、睡眠中はエアコンを使いたくないという人は、寝る前にエアコンで「壁」と「シーツ」を冷やすのがポイントだという。室温および就寝時の体温上昇の主な要因は、室内の「壁」と「シーツ」にある。就寝前の1時間で室内温度を3度下げ(26度を目安に)、「壁」と「シーツ」を冷やす。就寝時にエアコンを切り、微風運転で扇風機を稼働させるといい。このとき、直接風を体に向けるのではなく、先に紹介した「間接送風」を実行しよう。さらに、起床60分前に扇風機をとめれば、体温を上昇させ、自然と目が覚めるようになる。
エアコンを賢く使って、熱帯夜でも快適な睡眠を手に入れて欲しい。