チェルシー復帰の可能性が報じられるD・ルイス(写真:Getty Images)
チェルシー復帰の可能性が報じられるD・ルイス(写真:Getty Images)

 8月31日(現地時間、以下同)をもって、多くの欧州サッカーリーグの夏の移籍市場が閉幕する。

 今夏の市場で莫大な資金を投下しているのはイングランド・プレミアリーグ勢で、8月30日の午前で20クラブの選手補強費は9億4500万ポンド(約1272億円)に達した。この時点で過去最高額を記録した昨季の8億7700万ポンドを上回り、同日の夜にはついに10億ポンド(約1346億円)の大台に乗せた。

 そんななか、駆け込み移籍のビッグ・ディールは生まれるのか──。巨費を投じたマンチェスターCのジョゼップ・グアルディオラ監督は、市場閉幕の6日前に「補強終了」を宣言。FWのルーカス・ペレスとCBのスコドラン・ムスタフィを獲得したアーセナルも、これ以上の補強には動かないとみられる。しかし彼らと対照的に、水面下で積極的な動きを示しているのがチェルシーだ。

 市場閉幕日までにMFとCB、左SBの補強に動くとされ、最終日にサプライズをもたらす可能性は高い。14年までチェルシーに在籍したパリSGのDFダヴィド・ルイスを筆頭に、中盤にダイナミズムを注入するインテルのMFマルセロ・ブロゾヴィッチや、父にスペイン代表の名手を持つフィオレンティーナの左SBマルコス・アロンソらと交渉を進めている。そして、なかでも英紙『デーリー・メール』が「要注目の補強ターゲット」として伝えているのが、レアル・マドリードのMFハメス・ロドリゲスだ。報道によれば、約1週間前に両クラブの首脳陣が移籍協議で会談。レアルのジネディーヌ・ジダン監督は残留を強調しているが、ユヴェントスも獲得に動いているだけに、同選手の動向は市場閉幕のラストミニッツまで予断を許さない。

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