そのチェルシーでは、セスク・ファブレガスの去就に注目が集まる。今季、プレミア開幕から3試合で先発から外れ、プレー時間は途中出場で得た12分間のみ。先発出場は、優先順位の落ちるブリストル・ローヴァーズ(英3部)とのリーグ杯に限られた。アントニオ・コンテ監督は「貴重な戦力」と語り、そのセスクも指揮官との良好な関係を強調しているとはいえ、実情と本音は当人にしか分からないこと。事実、地元紙『ロンドン・イブニング・スタンダード』では、セスクとブロゾヴィッチによる交換トレードの可能性が指摘されている。

 また、ここまで1億5600万ポンド(約210億円)を投じているマンチェスターUも、さらなる補強に動くかもしれない。獲得が噂されたサウサンプトンのCBジョゼ・フォンテは残留する見通しだが、「ダニエウ・アウヴェスの後継者」と評されるブラジル代表の右SB、ファビーニョについては諦めきれないようだ。放出を認めないモナコとの協議が続きそうである。

 そのほかでは、トッテナムがレアル・マドリーのMFイスコの獲得を狙うと伝えられている。リヨンにFWアレクサンドル・ラカゼットへの4000万ポンド(約53億8000万円)のオファーを断られたウエストハム、スポルティング・リスボン所属でアルジェリア代表FWのイスラム・スリマニの獲得を狙うレスターもまた、継続して補強に動きそうだ。豊潤な資金を有するプレミア勢だけに、ギリギリまで強化の可能性を探ることだろう。

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