そんなライプツィヒだが、強化方針は意外にも堅実。「補強は24歳未満」のモットーを掲げ、ブンデス1部最年少チームとして戦うと意気込んでおり、どこまでやれるかお手並み拝見だ。

 バイエルンが優勝候補筆頭なのは、あまりにも当然すぎて話題にも上らないくらいだが、サッカーに「100%」は存在しない。バイエルンが躓くとしたら1月以降、チャンピオンズリーグにシフトしたときだ。それまで彼らをピタリと追走してきたチームにチャンスは巡ってくるだろう。

 香川以外の日本人選手はというと、右ひざ外側側副じん帯損傷により長期離脱を強いられていたマインツの武藤嘉紀は8月2日に全体練習に復帰。マルティン・シュミット監督は、開幕戦で武藤をベンチ入りさせる意向だが、無理はさせず徐々に慣らしていくものと思われる。今オフにアウクスブルクに加入した宇佐美貴史もまだ身体ができていないとのこと。先発起用は少々先になりそうだ。

 フランクフルトの長谷部誠は定位置確保が危うい。過去2シーズンは守備的MFの絶対的ファーストチョイスだったが、ドイツカップではスタメン落ち。新加入のオマール・マスカレルや、フスティ・サボルチとポジションを争わなくてはならない状況にある。ケルンの大迫勇也はドイツカップで2ゴールと活躍し、開幕戦スタメン入りにねらいを定めている。ヘルタ・ベルリンの原口元気、ハンブルガーSVの酒井高徳も開幕戦先発の可能性が高い。

 一方、シャルケの内田篤人は7月にチーム合流を果たし、復帰に向けて準備を開始したものの、ひざの状態が悪化して帰国。昨季に続き、苦しい状況が続いている。