22日に行なわれたドイツカップのトリーア戦。香川はトップ下で先発すると、先制点と2点目を挙げ、独メディアに「この日のスターは間違いなく香川」と評価された。注目すべきは2点目。ゴンサロ・カストロのパスをシュールレがスルーし、それを香川が決めたのだが、あれは香川が詰めていることをシュールレが感じていたからこそ出たパスだった。

 新たなコンビの誕生に、独放送局『Sport1』は「香川とシュールレはドリームデュオ」と伝えた。『ARD』の解説者であるメーメット・ショルは「彼ら(香川とシュールレ)は状況を見極め、パスが来るタイミングを計り、今だという瞬間には体勢が整っている」と高評価。ゲッツェのコンディションが万全ではないことから、独メディアは開幕戦では香川が先発との見方を示している。もちろんポジションはトップ下だ。

 ドルトムントとは別の意味で今季一番の注目チームは、クラブ発足からわずか7年で5部からトップリーグに上り詰めたライプツィヒだ。大手清涼飲料水メーカー「レッドブル」が創設した同クラブは、商売根性丸出しだとしてブンデスリーガで嫌われ者となっている。先日のドイツカップでは、対戦相手のディナモ・ドレスデンのファンブロックから牛の頭が投げ込まれ、大騒ぎになった。

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