季節到来!ほおずき市 その起源は?いつ開催…素朴な疑問を調べてみました

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2016/07/08 16:00

浅草寺「ほおずき市」
浅草寺「ほおずき市」
愛宕神社「ほおずき市」
愛宕神社「ほおずき市」
雷除け(左が護国寺のもの、右が浅草寺のもの)
雷除け(左が護国寺のもの、右が浅草寺のもの)

 会社の盆休みを8月中旬に取得する人が多いせいか、仏教行事としての「お盆」(正確には「盂蘭盆会」〈うらぼんえ〉)が本来、7月中旬であるということを忘れがちである(8月に歳時を行う地方もある)。地獄の釜が開く(地獄の鬼が休業する)のも、ボーナスが出るのも、お中元を贈る慣習もすべてこの「お盆」に関係していたのだが、現代の日本では各々が独立してしまった。

 ところで関東には、お盆に関する大きな行事がある。それが今回ご紹介する「ほおずき市」だ。

 まずは「ほおずき」の説明を。ほおずきは、その形と色から、亡くなった家族が、お盆に迷わずに家に戻って来るための目印の提灯の役目を果たすものとされてきた。これは仏教を信仰するアジア全域でも同様の風習がある。このため、日本でもはるか昔からお盆の飾りつけにほおずきは欠かせないものとなっていた。最初に書いたとおり、お盆の行事は本来7月中旬に行うものだったため、今でもこの時季になると、全国各地のスーパーでもほおずきが売られている。

 さて、ほおずきがお盆に出回る理由がわかったところで、次に「ほおずき市」の成り立ちをお話ししよう。

 「ほおずき市」といえば有名なのは毎年約60万人の参詣者を集める浅草の浅草寺だが、ここの本尊は観音さまである。神仏には、それぞれ縁日というものがあり、この日に参詣すると他の日よりより大きなご利益があると考えられている。たとえば、薬師如来は毎月8日、不動明王は毎月28日、天神さまは毎月25日、弁天さまは巳(み)の日など。観音さまは毎月18日(17日も行うところもある)となっている。

 これに加え室町時代以降、功徳日(くどくび)という考え方ができた。縁日と同じく功徳日の参詣には特別な御利益があり、清水寺(京都府)、四天王寺(大阪府)、紀三井寺(和歌山県)などでは1日で千日お参りしたのと同じご利益がある「千日参り」という行事がある。関東でも「1日で四万六千日分」のご利益がある日として、7月10日に参詣する習慣が江戸時代に始まった。江戸っ子は、なんでも一番が大好きなので、10日の午前0時を目指して殺到するようになったため、寺側は前日の9日も功徳日とすることにしたのだとか。これ以降7月9日・10日は「四万六千日」と呼ばれるようになった。ちなみに4万6千の数字のいわれは謎であり、名古屋などの東海地区には九万九千日がある。

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