金太郎役の濱田からは「(一寸法師役は)まことに勝手ながら美男子というか、ジャスティン・ビーバーあたりかなと思って……」というつれない発言も。



 登場した前野は「皆さんすごく個性的なキャラクターで(CM出演を)楽しみにしていました。(今日は)メンバーが目を合わせてくれないんです」と戸惑う様子をみせた。

 もちろんこれは、これまでのCMでまったく存在感がなかった一寸法師のキャラをいじった演出。実際に放送される新CMでも、唐突に大きくなって登場した一寸法師に戸惑う「三太郎」キャラクターの姿が描かれており、そんなCMの世界観をしっかり演じていたのだ。

 プライベートで前野と交流があるという松田は「プライベートでは何度か食事にいったりしていて。いじりがいがあってすごく楽しい人です」とその人柄を明かす。

 発表会ではこれまでの一寸法師の登場シーンも改めて振り返ったが、画面の片隅に映るあまりにも、小さい一寸法師に「どこにいたの?」と松田。

 一方、前野はCMについて「ずっといたんですけど。撮影は楽しかったです」と語り、撮影を感慨深げに振り返った。CM撮影時のセリフについては、「聞こえてはいなかったんですけど、言ってました。撮影中のキャストとの会話は、僕は(会話)したんですけど、返ってこなかったですね」、行燈(あんどん)の上に登場していた撮影では「あそこに上るの大変でしたねえ」とそれぞれの撮影の裏側を懐かしむように明かした。

 最後に「僕はずっとそばにいました」と前野が話すと、乙姫役の菜々緒が「なんか……人によって言葉の伝わり方って違うんだなって」と微妙な表情。しかしながら、前野との共演は楽しみなようで「私だけまだ共演していないので。次のCMでどれだけドSになれるか期待していただければ」と笑顔で話した。

 発表会は、松田の「新しい仲間の一寸を迎えて、auをもっともっと大きく変えていきたいので、この先も楽しみにしていてください」と、メインキャストらしいしっかりとしたコメントで締めくくられた。

 かねてより人気CMだった三太郎シリーズだが、新メンバーが加わったことでさらなる展開をみせてくれそうだ。(文・横田 泉)