根性や我慢ではない アスリートが「歯」を食いしばる理由 (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

根性や我慢ではない アスリートが「歯」を食いしばる理由

このエントリーをはてなブックマークに追加
dot.

安井利一(やすい・としかず)氏 明海大学 学長 博士(歯学) 日本スポーツ歯科医学会 理事長

安井利一(やすい・としかず)氏 明海大学 学長 博士(歯学) 日本スポーツ歯科医学会 理事長

 オリンピック・パラリンピックのメダルの数を左右するポイントは「歯」かもしれない。スポーツと歯の健康状態が密接に関連していることが、(一社)日本私立歯科大学協会のセミナーで発表された。明海大学学長の安井利一氏は「歯科とスポーツを探求する ─健康づくりと安全対策そしてスポーツ・パフォーマンスまで─」をテーマに講演。同氏にスポーツと歯の関係について改めて聞いた。

 東京オリンピック・パラリンピック開催という背景もあり、歯がどのようにスポーツに影響するのかを科学的な見地から探る研究が急速に進められている。 「スポーツ全体の約70%の種目で、噛み合わせの善し悪しがパフォーマンスに関わってくると考えられます。とくに、重量挙げやボート競技など、力やバランスを重視するスポーツでは、噛み合わせによる影響が大きく見られます。歯を食いしばり、力を込めることで、足や手首の筋肉が瞬間的に固定されて大きな力が発揮できるのです。また、運動生理学から見て、うまく噛み合わせができないと頭が動いてしまい、バランスをとるため勝手に手足が動いてしまいます。射撃やアーチェリーなど、頭を静止させるためにも噛み合わせは重要です」(安井氏)

 歯科医師による治療、指導などにより噛み合わせを改善することで、パフォーマンスがアップする例も見られている。


トップにもどる dot.オリジナル記事一覧

続きを読む

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい