日本刀 (別冊宝島 2288)Amazonで購入する
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 登山にハマる「山ガール」や、相撲好きの「スージョ」など、ひとつの分野をとことん追求する女子が増えている。そんな女性たちの新たなハマりものが、「日本刀」。刀をこよなく愛する“お刀女子”に迫った。

 きっかけは、オンラインゲームだった。『艦隊これくしょん~艦これ~』でヒットを飛ばしたDMMが、今年1月にオンラインゲーム『刀剣乱舞』をリリース。日本刀をイケメンに擬人化したこのゲームは女性ファンの心を掴み、ゲームに登場する刀が所蔵された神社や博物館は聖地とされ、いまや巡礼する女性が後を絶たない。刀やそれの持つ歴史背景を愛する彼女たちは、いつしか“お刀女子”と呼ばれるようになった。

 その熱は真面目な刀剣解説書が異例の大ヒットとなるほど。河出書房新社は、文庫本『日本刀 妖しい魅力にハマる本』を増刷し、累計9万5千部。宝島社のムック本、別冊宝島「日本刀」シリーズは、3冊で累計46万部を突破した。宝島編集部の田村真義氏は、ヒットの背景を次のように話す。

「昨年発売した第1弾の別冊宝島『日本刀の本』は“刀”が好きな50代以上の男性にご購入いただいておりましたが、オンラインゲームのヒットと重なった、第2弾の別冊宝島『日本刀』、第3弾の『日本刀図鑑』は多くの20代~30代の女性にもご購入いただいています。ムック本に原寸大の日本刀ポスターをつけるなど、ビジュアルを充実させたことで、女性にも響き始めたのでは」

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