創価学会、天理教、生長の家…「宗教別婚活」の知られざる実態 (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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創価学会、天理教、生長の家…「宗教別婚活」の知られざる実態

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 事実、創価学会、天理教、生長の家といった数ある著名な宗教団体名と“婚活”というキーワードでインターネット検索してみるといくつかヒットする。

 もっともこの宗教別婚活を行う相談所の多くは宗教団体とは無関係だ。ある宗教団体幹部は、「あたかもうちが結婚相談業をやっているように思われて会員(信者)からのクレームが来たこともある」と困り顔を隠さない。

 実際、単に宗教団体メンバーが業としてそこのメンバーを対象とした相談所事業を行うものや、「ある宗教団体のメディアに掲載された縁で自然にその宗教のメンバーさんが集まってきた」というものも少なくない。

 前者の場合は、特定の宗教メンバーのみの紹介だが、後者の場合は、「宗教に捉われず良縁を紡いでいる」(東京都内の相談業者)とその傾向に違いが見られる。

 またこれら“宗教別婚活”はなにも会員同士のそれに限らない。僧侶のための結婚相談所もある。「お坊さんは職業柄、出会いがないからでしょう」(宗教ジャーナリスト・小川寛大氏)というのがその理由だ。
 宗教別婚活のメリットは、「同じ宗教の人と一緒になれる。すなわち価値観が同じであること」(ブライダルラウンジ九段下・宮田啓二氏)に尽きる。

 ある女性相談業者は「徹底した自己分析を行ない、諦めなければきっと良縁に恵まれる」と話す。どこか“就活”を彷彿させるものがある。

 とはいえ相談所を介しても冒頭部で紹介したように30人くらい会ってやっと成婚を考えられるひとりに辿り着く。そうした現状もある。だが、ここに“宗教”という項目が加わると、成婚に辿り着くまでに会う人数は確率論として考えるとぐっと少なくなるはずだ。

 信仰とは神や仏を信じることである。何かを信じる心、これを信心という。特定の宗教の信仰を持つ人も、持たない人も、自らは何を信じるのか。取りも直さず、自らが信じる“価値観”が明確であればある人ほど良縁を早く掴めるといったところか。なるほど就活とよく似ている。

(フリーランス・ライター 秋山謙一郎)


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