「40代で年収が下がる人」と「上がる人」を分けるたったひとつの違い (2/3) 〈ダイヤモンド・オンライン〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

「40代で年収が下がる人」と「上がる人」を分けるたったひとつの違い

このエントリーをはてなブックマークに追加
【図1】給料の期待値(箱の大きさ)は、三つの要素の掛け算で決まる

【図1】給料の期待値(箱の大きさ)は、三つの要素の掛け算で決まる

北野唯我(きたの・ゆいが)/兵庫県出身。神戸大学経営学部卒。就職氷河期に博報堂へ入社し、経営企画局・経理財務局で勤務。その後、ボストンコンサルティンググループを経て、2016年ハイクラス層を対象にした人材ポータルサイトを運営するワンキャリアに参画、サイトの編集長としてコラム執筆や対談、企業現場の取材を行う。TV番組のほか、日本経済新聞、プレジデントなどのビジネス誌で「職業人生の設計」の専門家としてコメントを寄せる

北野唯我(きたの・ゆいが)/兵庫県出身。神戸大学経営学部卒。就職氷河期に博報堂へ入社し、経営企画局・経理財務局で勤務。その後、ボストンコンサルティンググループを経て、2016年ハイクラス層を対象にした人材ポータルサイトを運営するワンキャリアに参画、サイトの編集長としてコラム執筆や対談、企業現場の取材を行う。TV番組のほか、日本経済新聞、プレジデントなどのビジネス誌で「職業人生の設計」の専門家としてコメントを寄せる

●20代は「専門性」30代は「経験」40代は「人的資産」で勝負せよ

 では、具体的に市場価値は何で決まるか?

 それは三つあります。それが「技術資産」と「人的資産」と「業界の生産性」です。(【図1】参照)

 まず第一は「技術資産」です。

 これは二つの要素に分解されます。一つは「専門性」。たとえば、エンジニアリング、マーケティング、セールスなどです。もう一つは「経験」。たとえば、チームマネジメントの経験や、新しい事業を興した経験がこれにあたります。

「人的資産」とは、一般にいう言葉だと「人脈」です。具体的には、仮に会社を変えたとしても、それでもあなたに仕事をくれる人がどれだけいるか? という「社外資産」と、あなたのために喜んで力を貸してくれる人が社内にどれだけいるか? という「社内資産」にわかれます(より詳しくは書籍で紹介しています)。

 最後に「業界の生産性」とは「ひとり当たりの粗利」を指します。前回の記事で指摘したように、そもそも業界や会社は「ポジショニング」によってマーケットバリューが大きく変わります。

 そして結論を言うと、「20代は専門性、30代は経験、40代は人的資産」で勝負することです。専門性は、誰でも努力で身につけることができ、先輩とも対等に勝負ができます。その専門性で会社に貢献した者だけに、マーケットで評価される「経験」を身につける機会は回ってきます。そして、40代になれば、自分だけでなく周囲の地位もあがり、人的資産の価値が上昇していきます。それぞれの年代にあったスキルを身につけること、これがまさに「マーケットを見て働くこと」に他なりません。

●上司なんて最悪、無視。先に「市場」から評価されろ

 ですが、現実はそこまで単純ではありません。ほとんどの人はこう思うでしょう。「でもさぁ、社内評価を無視してマーケットを見るなんて無理だよ。目の前のことに追われちゃうし……」と。

 わかります。私も以前は日系の大企業にいたからです。ですが、それでも「マーケットからの評価」を第一にすべきです。

 これには、説得力のある事例があります。

 以前、ある国家公務員の方と話したとき、印象的な話がありました。その方はメディアにも積極的に出られている方だったのですが、私が「国家公務員なのによくメディア露出を役所が許してくれますね」と聞いたところ、彼はこう言いました。

「勝手に出てます。事後承諾です」

 と。私は「度胸のある人だなぁ」と驚きましたが、話を聴くとどうやら「いいことずくめ」のようでした。日本は「逆輸入文化」が強く、「社外で認められている=社内でもすごい」となることがしばしばあります。「海外で有名な日本のアーティスト」や「海外で話題の日本料理」が後付で日本で評価を上げていく例を思い浮かべればわかりやすいでしょう。

 結果的に社内でも「あの人ね!」となり、おもしろい仕事が回ってきたり、うまくコミュニーケーションがとれることが多いのだそうです。

 国家公務員というある意味日本で一番、勝手なことができなそうな職種ですら、そうなのです。こうは言えないでしょうか。

 上司なんて最悪、無視。先に「市場」から評価されれば価値は高まる、と。



トップにもどる ダイヤモンド・オンライン記事一覧



おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事
あわせて読みたい あわせて読みたい