第1413回 抱っこ犬からカート犬へ 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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第1413回 抱っこ犬からカート犬へ

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コジロー(乾さん提供)

コジロー(乾さん提供)

 その昔、コジロー(写真、雄)は抱っこ犬でした。散歩の終わりが近づくと動かなくなり、ひたすら上を見上げて「抱っこして」の合図です。

 コジローが歩いているのを見た近所の方に、「珍しいわね。今日は抱っこじゃないの」と、笑われることもよくありました。

 2年ほど前のある日、コジローが急に体調を崩しました。あいにく夫が留守だったため、動物病院のカートを借りて病院へ連れていくことにしました。

 まず駆け足で病院に行き、カートを借りて家へ。コジローをカートに乗せたら病院へ。診察後はコジローを乗せて再びわが家へ、そして返却……。

 そんなことがあって何かの時に便利かなと思い、カートを購入しました。

 カートが活躍し始めたのは、その後、コジローが膀胱を悪くして入院し、退院してからです。

 目的地までカートに乗り、到着後しばらくお散歩。彼が上を見上げる合図で再びカートへと、こんな日々が続いています。

 ある朝、カートに乗っているコジローを見た高齢の女性から、「可愛いわねえ」とか「乗り心地よさそうね」とか言われました。別れ際には満面の笑みで、「ありがとう」と言われました。こちらこそありがとうです。

 最初何回かは大雨の日にはカッパを着せてカートに乗せ、カートの覆いをかけてからさらに45リットルのゴミ袋をかぶせるという重装備をしていました。

 しかし、これはいくらなんでも犬権問題じゃないかということで、現在は折り畳み傘を使っています。

 コジローも13歳。だんだん足腰も弱ってきています。でも、歩けなくなっても大丈夫。どこでもカートで連れていってあげるからね。

(乾 康子さん/兵庫県/74歳/無職)

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(更新 2021/3/ 4 )


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