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第1295回 あえて、捨てられて吉、「捨吉」と命名

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 わが家の猫様(写真、1歳)の名前は捨吉くんです。その名のとおり、捨てられていたのを保護しました。その時のいきさつがおかしいので、紹介します。

 1年前のある日、日課の散歩に出たら、途中で車を止めてオドオドしているおじさんに出くわしました。

 おじさんは私を見るやいなや、「捨て猫やー!! 捨て猫がおるっ!!」。

 私はびっくりして、思わず立ち止まってしまいました。見ると確かに、少し大きめの子猫が草むらに座り、ニャーニャー鳴いていました。野良猫には見えない、きれいで太った子猫です。

 どうしよう。つい立ち止まってしまったけど、家には犬が2匹いるし、猫なんて飼ったことがありません。

 おじさんにうちでは飼えないと言ってみたものの、おじさんも飼えないと言い、二人で途方に暮れました。

 すると子猫がよちよち車道に出てきました。危ないと、とっさに手が出てしまいました。子猫はチョコンと抱っこされて、おとなしくしています。

 あー、これは野良じゃない。今夜は雨が降るらしいし、ぬれたら死ぬかもしれない。よしっ! 連れて帰ろう! 里親が見つかるかもしれないし……。ですが、何カ月かしたらすっかり私に懐いて、離せなくなってしまったんです。

 可愛くておとなしい、キジトラの男の子。手足の裏が真っ黒で、鍵尻尾です。家族で、きっと福猫だと言って可愛がっています。

 それにしてもあのおじさん。誰に話しても、その人が捨てたんやわ、いっぱい食わされたな!!って言うんですよ。災い転じて福となす、にあやかって、おじさんには悪いけど、あえて、捨てられて吉、を略して捨吉と名付けました。今日も捨てちゃんは、食う寝る遊ぶで、みんなに愛されて、毎日、福を運んでいます。

(井下千里さん 大分県/38歳/主婦)


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(更新 2018/10/11 )


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