第1275回 鼻や口、前脚でゴールし、小学生歓喜! |AERA dot. (アエラドット)

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第1275回 鼻や口、前脚でゴールし、小学生歓喜!

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 私には息子が3人います。娘には恵まれませんでした。

 代々の犬も雄ばかりで、12年前に今度こそ女の子という思いがかなって迎えたのが柴犬の華(写真)です。このとき華はすでに7歳ぐらい。というのも彼女はブリーダー犬だったからです。

「今までずっと働いてきたのだから可愛がろう」という犬好きの夫の言葉通り、私たちは華を可愛がりつくしました。

 華は頭脳明晰、学習能力抜群。あるとき、食事中に夫婦喧嘩をして、例のごとく夫が手を上げた瞬間、華がその手を前脚で押さえつけたのです。二人とも唖然として喧嘩は中止となりました。

 争うことが嫌いな犬ですが、散歩中に雄犬が下心を出そうものなら一喝です。相手はあわてふためいて後ずさりです。

 運動能力といっていいのか──その日は、小学校の校庭でサッカー少年が遊んでいました。それを見ていた華は、ゴール近くに来たサッカーボールに走り寄り、鼻や口、前脚を使って転がし、ゴール。小学生から歓声が上がりました。

 それからというもの、校庭に忘れられた大きなボールを見つけると、自分から転がすようになりました。繁殖犬だったので運動をしたこともなく、教えられたわけでもないのにです。

 ダンスも彼女の特技の一つです。派手なハンカチを頭に結んでやり、オーレとフラメンコの手拍子をとると、頭や尻尾をしゃんと上げ、背中を反らせて揺らします。おみごとです。

 そんな華も年には勝てません。最後のころは注射器で流動食をとる生活になりましたが、大小便は必ず外でしました。

 そして、3年前の4月、桜の花が咲く時期に天に召されました。推定ですが16歳だったようです。本当に私たちのよい娘でした。

(青木登志子さん 福岡県/72歳/リタイアド)

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(更新 2018/5/17 )


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