第1120回 いたずら花子を見守る雄一郎 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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第1120回 いたずら花子を見守る雄一郎

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 私の家では最初、猫を一匹で飼っていました。
 名前は好きなサッカー選手からとって雄一郎(写真右)。アビシニアンで、今年10歳になります。
 しかし昨年5月、近所の野良猫が子猫を3匹産んだのが発端で、もう一匹猫が同居することになりました。
 黒い子猫ばかりが3匹、家の周りを走り回るようになるとやはり可愛く、隣のアパートに住む人がこっそりエサをやっていたようです。3匹はすくすくと育っていきましたが、元気すぎるあまり、道に飛び出した一匹の後ろ脚を、夫が車で轢いてしまいました。
 放っておくこともできず、行きつけの動物病院に連れていくと、まだ手のひらにのる大きさにもかかわらず、2度の大手術。結局、後ろ脚を1本失うことになってしまいました。
 手術代を安く抑えてくれた先生の「大切にしてくださいね」の一言で、わが家の気持ちが決まりました。そして「ノラちゃん」だったカルテの名前が、その時から「花子」に変わったのです。
 いきなりの同居で、果たして雄一郎と花子(写真左)はうまくいくのだろうか、それだけが心配でした。しかしそれは杞憂で、今では仲良くやっています。
 その様子は、まるでいたずらっ子の孫娘を温かいまなざしで見守るおじいちゃんのよう。3本脚で家中を走り回り、いたずらをした花子が叱られると、雄一郎おじいちゃんは「まあまあ」と仲裁に入ります。また、花子の毛づくろいの手伝いをすることも。
 以前のように一匹でのんびり生活していたほうが雄一郎にとってよかったのか、刺激的な今の生活がいいのかはわかりません。ただ一つ言えることは、家庭が明るく楽しくなったということ。雄一郎、花子、元気に長生きしようね。

(中田良子さん 埼玉県/66歳/主婦)

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(更新 2015/4/ 2 )


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