12月26日、【FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2022】が開催2日目を迎えた。レディクレの愛称で親しまれる【FM802 FESTIVAL RADIO CRAZY】は、毎年12月に行われる大阪のラジオ局FM802主催のロック・フェスティバルだが、コロナ禍の影響を受け、今回の会場であるインテックス大阪での実施は実に3年ぶり。しかも、同会場では初めての4デイズとなった。
2日目のラインナップは総勢23組で、昼一番の会場を覚醒させたのは、今年10月よりFM802で番組DJも務めるハンブレッダーズとHakubi。青くみずみずしい楽曲は焦燥感でヒリッとさせたり、感傷的な気分にさせたりと若い層をとりこにし、さらにHump BackやNEEをはじめとするZ世代熱狂のアーティストへとつないだ。なかでもVaundyやWurtSは、SNSでもバズったナンバーをよりパワーアップしたパフォーマンスを鳴らして大いに加熱。15時周辺はアノニマスな2組がきらめく、2022年らしい時間帯となって観客の記憶に焼きついたことだろう。とは言え、長きにわたり毎年末には聴きたくなるサンボマスターの愛と平和コールも健在。「できっこないを やらなくちゃ」など、無条件で体が反応するロックとミュートを巧みに操り、今年もすべての人の心を一つにしてくれた。
また、何と言ってもこの日の目玉は、高橋武（フレデリック）、辻村勇太（BLUE ENCOUNT)、小野武正（KEYTALK)、阪井一生（flumpool)、トオミヨウからなる、この日だけの“ROCK KIDS 802 EXTRA CRAZY BAND”のステージ。ゲストボーカルとして寺中友将と八木優樹（KEYTALK）、三原健司（フレデリック）、田辺駿一（BLUE ENCOUNT）、山村隆太（flumpool）が順に現れて各組のキラーチューンを投下したうえ、レディクレ初参戦で今秋デビュー25周年を迎えたゆずも登場すると、「栄光の架け橋」と「夏色」という名曲を披露し、「夏色」の3回の“お代わり”では前述のボーカル陣とともに祭りムードに。最後には北川悠仁が書き下ろした2022年のFM802 ACCESS！キャンペーンソング「AOZORA」をセレクトし、この曲限定のユニット“THE HAJIMALS”のメンバーである石原慎也（Saucy Dog）、はっとり（マカロニえんぴつ）、林萌々子（Hump Back）、花村想太（Da-iCE）、Vaundyが舞台に招集。見事なマイクリレーとハーモニーで前向きなメッセージを届けて会場を感動と興奮であふれさせた。ほかでは絶対に見られないこの豪華共演は、きっと多くの人の忘れられない思い出になったはずだ。
そして、夕方からゴールに向けて白熱のアクトを繰り広げたのは、ROTTENGRAFFTYやSiMなどの面々。彼らがハイカロリーに攻め立て、冬の寒さを吹き飛ばし、キッズたちを存分に満足させたのに加え、Z-STAGEでのラストスパートは今年の顔といっても過言ではない2バンドが連続登壇。Saucy Dogは「シンデレラボーイ」や「いつか」といった代表曲をそろえ、マカロニえんぴつは「零色」を含むファン感涙のセットリストで、それぞれ聴く人に寄り添う言葉やエモーショナルなメロディを放ち、これでもかと感情を揺さぶって余韻もたっぷりに2日目は幕を下ろした。初日に続き大盛況だった12月26日のレディクレだが、この日に勝るとも劣らない人気アーティストが名を連ねる3日目、そして4日目も見逃すことができない。
なお、FM802では2023年1月9日14時より、今回の【FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY2022】のライブ音源のみで構成する約13時間の特別番組【FM802 RADIO CRAZY RADIO de LIVE CRAZY】をオンエアする。
Text：服田昌子
Photo：田浦ボン・渡邉一生・井上嘉和・ハヤシマコ・ヨシモリユウナ・キシノユイ・オイケカオリ
◎イベント情報
【FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2022】
開催日：2022年12月25日(日)・26日(月)・27日(火)・28日(水)
会場：インテックス大阪
◎番組情報
【FM802 RADIO CRAZY RADIO de LIVE CRAZY】
放送日時：2023年1/9（月・祝）14：00～翌3：00
概要：【FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2022】のライブ音源だけで届けるスペシャルプログラム。アーティストの新年の意気込みとサインが書かれたポストカードカレンダーのプレゼントもある（一部アーティストを除く）。
鈴木おさむ
廣津留すみれ
しいたけ.
