Crystal Kayのクリスマスシーズンを彩るビルボードライブ・ツアーが、2022年12月7日の東京・Billboard Live TOKYOを皮切りに、大坂・横浜の3会場で開催。本稿では12月8日【Crystal Kay Crystal Xmas 2022】東京公演・1stステージの模様をお届けする。
1999年に13歳でデビューし「恋におちたら」など大ヒット曲を連発。シンガーとしての活躍はもちろん、近年ではミュージカル【PIPPIN/ピピン】日本語版への出演やシットコム『アップショー・ファミリー』の吹き替えに挑戦するなど、表現者としても多彩に活躍の場を広げているCrystal Kay。2021年にリリースされたキャリア初となるカバーアルバム『I SING』に続き、2022年はVivaOlaとのコラボ曲「No Pressure」や、Daichi Yamamotoとのコラボ曲「Gimme Some」をリリースし話題を集めた。
クリスマスツリーが飾られたステージでバンドメンバーが演奏する中、Crystal Kayが華やかな衣装を身にまとい登場。堂々とステージに登る彼女は1曲目から笑顔がとても印象的で、パワフルでまっすぐな歌声はすぐさま会場のオーディエンスを魅了していった。大阪公演と横浜公演がまだ残っているのでネタバレは控えるが、今回披露されたセットリストは、クリスマスシーズンということもあり、ラブソングが多めで20年近く前のCrystal Kayのアンセム的な曲から最新曲まで、ライブアレンジを含み惜しみなく構成される。
「1年ぶりにみんなの顔が見れてめっちゃ幸せです！」満面の笑顔で喜びを伝え、その後も圧巻のソウルフルな歌声で会場を包みこみ、良いムードのまま立て続けにパフォーマンス。流石と言わんばかりの歌いっぷりがたくましい。ビルボードライブならではのオーディエンスとの距離感や空間も相まり、一人一人に向けて歌い上げるその姿は心にぐっとくるものがある。
最初のMCでは、“セルフラブ・セルフケア”について語るシーンも。Crystal Kayのポジティブな人柄溢れるMCの内容はとても魅力的で、きっと会場にいた誰かの背中を押しただろう。途中「ここで乾杯したいな」とハイテンションで恒例の乾杯。「今回のテーマは、とにかくみんなに楽しんでもらいたい！」と想いを語り、そこからオーディエンスの体を心地よく揺らす大人なソウルを魅せつけていく。Crystal Kayとバンドメンバーの織りなすサウンドにオーディエンスは聴き惚れ、クラップや歓声も上がる程会場は最高潮に。
「今年はあっという間だったけど、内容は濃かった」と2022年を振り返り、途中バンドメンバーの紹介もはさみつつ「ここからはノリノリな感じで行くんでもしよかったら踊ってください！」とグルーヴィーな楽曲で畳み掛ける。ラストは会場の一体感がピークになり、Crystal Kayと共に思い思いに体を揺らし楽しむ様子が印象的だった。
本編が終了するとすかさず会場からはクラップが沸き起こり、メンバーはステージに再登場しアンコールへ。Crystal Kayは白の煌びやかなドレスに衣装チェンジし登場。「これからもずっと皆さんを支えられるような音楽で、歌い続けていくのでよろしくお願いします！」とポジティブに語り、最後まで楽しさ全面なパフォーマンスを魅せ、ハートウォームな空気感が漂うなかで幕を閉じた。終始笑顔で会場にいるオーディエンスとの空間を楽しむ様子がとても印象的で、音楽やファン、ライブに対する愛が伝わるステージだった。
また、Crystal Kayは、12月15日・16日に大阪・Billboard Live OSAKA、12月25日に神奈川・Billboard Live YOKOHAMAにて同公演を開催する。横浜公演の2ndステージでは「Rakuten TV」にて生配信が実施される。クリスマスシーズンのスペシャルなステージを是非ビルボードライブで体感してほしい。
Text：Rumi Miyamoto
Photo：Masanori Naruse
◎公演情報
【Crystal Kay Crystal Xmas 2022】
2022年12月15日（木）大阪・Billboard Live OSAKA
2022年12月16日（金）大阪・Billboard Live OSAKA
2022年12月25日（日）神奈川・Billboard Live YOKOHAMA
※横浜公演は「Rakuten TV」で生配信
詳細：http://www.billboard-live.com/
小島よしお
しいたけ.
ジェーン・スー
