コールドプレイ、クリス・マーティンの肺感染症のためブラジルでの8公演を延期
コールドプレイ、クリス・マーティンの肺感染症のためブラジルでの8公演を延期

 ボーカルのクリス・マーティンが”深刻な肺感染症”に罹患したため、コールドプレイがブラジルでの8公演の延期を余儀なくされた。現地時間2022年10月4日、バンドは、「リオデジャネイロとサンパウロでの公演を2023年初めまで延期せざるを得なくなったことは、大変残念です。深刻な肺感染症のため、クリスは今後3週間は安静にするようドクターストップがかかりました」とSNSで発表した。

 コールドプレイの広報担当者は、クリスの容体について現時点で追加情報はないと述べた。リオデジャネイロのエスタジオ・ニウトン・サントス(10月11、12日)とサンパウロのアリアンツ・パルケ(10月15、16、18、19、21、22日)の公演が影響を受けることになる。コールドプレイは、その後アルゼンチン・ブエノスアイレスのエスタジオ・リーベル・プレートで10月25日から11月8日まで10公演を予定している。

 先月、コールドプレイは大規模な【ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ・ワールド・ツアー】の模様を世界中の映画館で上映することを発表していた。70か国以上、数千の映画館で、10月28日と29日にブエノスアイレスのコンサートが中継される予定だ。

 今回の投稿で、バンドは「新しい日程を決定できるよう可能な限り迅速に対応しており、今後数日間のうちに詳細をお知らせします」と発表している。そして「コンサートを楽しみにしていたブラジルの皆さん、失望させ、ご迷惑をおかけして大変申し訳ございません。クリスの健康を優先しなければならないこの難しい時期にご理解いただき、本当にありがとうございます」と付け加えた。

 同ツアーは現在までに540万枚以上のチケットを売り上げ、今年7月だけで6,000万ドル(約86億円)以上の興行収入を記録した。今年6月には、キャリア全体のツアー総収益が10億ドル(約1,440億円)に達し、この大台を突破した11番目のアーティストとなった。

 バンドは、近日中に発表する振替日程のためにチケットを手元に保管するようファンにお願いしており、チケットの払い戻しは購入先で行われる予定だ。「私たちは、クリスが規定の医療休暇を経て回復すると前向きに考えており、できるだけ早くツアーを再開することを楽しみにしています」と綴り、「影響を受けたすべての人へ心から謝罪し、みなさんの愛とサポートに感謝いたします」と投稿を締めくくった。