ビョーク、米国での銃乱射事件への懸念から母国アイスランドに帰国したと明かす
ビョーク、米国での銃乱射事件への懸念から母国アイスランドに帰国したと明かす

 アイスランド出身の歌手ビョークが、米国での銃乱射事件への懸念から母国に戻ったことをPitchforkのインタビューで明らかにした。10thスタジオ・アルバム『Fossora』の制作について語る中で、彼女は2012年に起きたサンディフック小学校銃乱射事件を例に出し、自身の娘イザドラの安全を危惧したことを明かしている。

 「米国の暴力は私の想像を絶する規模です」と彼女は述べ、「そして、サンディフックから40分のところにある(米ニューヨークの)学校に通うアメリカ人とのハーフの娘がいますし……」と語っている。

 ビョークは2002年に米国人の現代美術家であるマシュー・バーニーとの間に娘が誕生し、ニューヨークをパートタイムの拠点としていた。新型コロナウィルスのパンデミックが始まった頃に、彼女はアイスランドに帰国した。

 彼女は、「ここにいると、私はアイスランドを全て吸収します。北で一人殺されたら、みんな傷つく。島国的な考え方なんです。素朴な島民である私には、米国にいると暴力が多すぎて耐え切れませんでした」と述べている。

 最新アルバムは菌類にインスパイアされているというビョークは、緑豊かな故郷の山小屋で最高の曲作りをするとPitchforkに語っている。

 自称”素朴な島民”のビョークは、近年全米で多発する銃乱射事件を糾弾した多くのヨーロッパ人アーティストの一人に過ぎない。 オジー・オズボーンは、2023年2月に母国である英国に永住する計画を明らかにし、米国の銃乱射を”バカげている”と批判した。英シンガー・ソングライターであるハリー・スタイルズも、米テキサス州ユバルディのRobb Elementary Schoolで起きた銃乱射事件の後、Everytownに100万ドル(約1億2,700万円)を寄付することを約束した。 当時彼はインスタグラムに、「最近アメリカで起きている、最新はテキサス州ユバルディのRobb Elementary Schoolで最高潮に達した一連の銃乱射事件に、皆さんと同様に僕は完全に打ちのめされています」と綴っていた。