カニエ・ウェスト、3度目となるニューAL『Donda』のリリース・イベントを米シカゴで開催へ
カニエ・ウェスト、3度目となるニューAL『Donda』のリリース・イベントを米シカゴで開催へ

 現地時間2021年8月18日、カニエ・ウェストが亡き母の名前がタイトルとなっている10thスタジオ・アルバム『Donda』の3度目のリスニング・イベントを故郷の米シカゴにあるソルジャー・フィールドで開催することを発表した。彼のインスタグラム投稿によると、イベントは日本時間8月27日午前11時からスタートし、チケットは日本時間8月21日午前2時から発売される。

 7月22日の『Donda』リスニング・イベント、続く8月5日の同アルバムのリリース・イベントは、いずれもカニエがアルバムの制作が完了するまで滞在していた米アトランタのメルセデス・ベンツ・スタジアムで行われた。

 カニエの側近であるアミール・スーダンが米ビルボードに語ったところによると、メルセデス・ベンツ・スタジアムでの『Donda』イベント同様、バレンシアガのクリエイティブ・ディレクターを務めるデムナ・ヴァザリアが、ソルジャー・フィールドでのリリース・イベントのクリエイティブ面を担当する。また、カニエ専属のビデオグラファーであるニコ・バレステロスが同イベントを撮影し、再びApple Musicでのライブ配信を予定している。

 「全く異なるレベルでの、よりきめ細かい公演を期待してください」とスーダンは話し、米シカゴでのプロダクションはこれまでの『Donda』イベントよりも壮大になることを明かした。

 4万人のファンが集まった8月5日の『Donda』のリリース・イベントは、Apple Musicのライブ配信の新記録を樹立する540万人が視聴し、会場での物販販売が700万ドル(約7億7000万円)の収益を上げた。ニュー・アルバムがリリースされなかったにもかかわず、カニエのカタログの再生回数は、イベント後に大きく急増した。MCRデータによると、カニエのソロ作品とジェイ・Zとのコラボ作『ウォッチ・ザ・スローン』は、7月23日に合計1,600万回のストリーミングを記録した。また、8月6日にはストリーミング数が前週金曜日の1,040万回から31%増となる1,360万回となった。

 カニエのファンは、ジェイ・Z、ザ・ウィークエンド、リル・ベイビー、ロディ・リッチ、ベイビー・キーム、リル・ダークなど多くのアーティストとコラボレーションしていると噂される新作『Donda』についてネット上で大いに盛り上がっているが、アルバム・リリース日についての最新情報は発表されていない。これまでに2度行われたイベントの翌日にリリースされる予定だったが、ストリーミング・サービスなどで未だに解禁されておらず、多くの人々を落胆させている。