【米ビルボード・アルバム・チャート】マネーバッグ・ヨー首位返り咲き、モーガン・ウォレン/DJキャレドが続く
【米ビルボード・アルバム・チャート】マネーバッグ・ヨー首位返り咲き、モーガン・ウォレン/DJキャレドが続く

 マネーバッグ・ヨーの『A Gangsta's Pain』が首位に返り咲いた、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 5月8日付チャートでNo.1デビューした『A Gangsta's Pain』は、先週DJキャレドの『キャレド・キャレド』が1位に初登場したことで2位にダウンしたが、今週再びトップに浮上し、2週目の首位を獲得。2021年の集計では、テイラー・スウィフトの『エヴァーモア』(1月2日、1月16日)に続く2作目の返り咲きを果たした。

 とはいえ週間ユニットは61,000と低く、首位を獲得したアルバムとしてはその『エヴァーモア』が1月16日付チャートで獲得した56,000に次ぐ2021年のワースト記録となる。ユニット数も110,000(5月8日)、70,000(5月15日)と3週目で半数近く減少した。なお、今週記録した61,000ユニットのうち60,000がアルバム・ストリーミング(SEA)で、セールスやトラックごとのユニット(TEA)は僅かだった。

 『A Gangsta's Pain』が今週首位に復帰したのは、2位以下のユニット数が低いことと、強豪が不在だったことが主な理由。TOP10に新作がランクインしなかったのは、3月13日付チャート以来約2か月ぶりのこと。

 先週1位に初登場したDJキャレドの『キャレド・キャレド』は、前週から51%減少の46,000ユニットまで落ち込み、首位から3位に下降。一方、ポイントが安定しているモーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』は、先週と同等の52,000ユニットを記録して3位から2位に上昇した。ジャスティン・ビーバーの『ジャスティス』は、「ピーチズfeat.ダニエル・シーザー&ギヴィオン」のヒットもあり4位をキープしている(38,000ユニット)。

 5位は、先週の7位から上昇したデュア・リパの『フューチャー・ノスタルジア』がランクイン。本作も、先週4位に最高位を更新した「レヴィテイティングfeat.ダベイビー」のシングル・ヒットが反映し、わずかだがポイントを上昇させた。週間ユニットは36,000で決して高くはないが、今週TOP10にチャートインした作品の中で唯一ユニット数を増加させている。『フューチャー・ノスタルジア』は、今週TOP10にランクインした唯一の女性アーティストによる作品で、また唯一1位を獲得していないアルバムでもある。

 6位はロッド・ウェーブの『SoulFly』が同位をキープ(32,000ユニット)、7位はヤング・サグ率いる<YSL Records>のコンピレーション・アルバム『Slime Language 2』が先週の5位からダウンした(31,000ユニット)。先週に続き、8位はポップ・スモークの『シュート・フォー・ザ・スターズ、エイム・フォー・ザ・ムーン』(31,000ユニット)、9位はザ・ウィークエンドの『アフター・アワーズ』(29,000ユニット)がそれぞれランクインし、10位には先週の11位からルーク・コムズの『ホワット・ユー・シー・イズ・ホワット・ユー・ゲット』が繰り上がりのTOP10復帰を果たしている(27,000ユニット)。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは5月21日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『A Gangsta's Pain』マネーバッグ・ヨー
2位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
3位『キャレド・キャレド』DJキャレド
4位『ジャスティス』ジャスティン・ビーバー
5位『フューチャー・ノスタルジア』デュア・リパ
6位『SoulFly』ロッド・ウェーブ
7位『Slime Language 2』ヤング・サグ&V.A.
8位『シュート・フォー・ザ・スターズ、エイム・フォー・ザ・ムーン』ポップ・スモーク
9位『アフター・アワーズ』ザ・ウィークエンド
10位『ホワット・ユー・シー・イズ・ホワット・ユー・ゲット』ルーク・コムズ