ダフト・パンクが解散、ザ・ウィークエンド/ファレル/マーク・ロンソン/ゼッドらがコメント
ダフト・パンクが解散、ザ・ウィークエンド/ファレル/マーク・ロンソン/ゼッドらがコメント

 現地時間2021年2月22日、ダフト・パンクが解散を発表し、28年間の活動に終止符を打った。これを受けて、世界的なEDMアーティストやミュージシャンたちが、このジャンルにダフト・パンクがいかに貢献したかをソーシャル・メディアに投稿した。

 ダフト・パンクの長年の広報担当であるキャサリン・フレイザーは、ギ=マニュエル・ド・オメン=クリストとトーマ・バンガルテルによるダフト・パンクが解散したことを認め、8分に及ぶ「エピローグ」のビデオが、彼らの30年近くに及ぶコラボレーションの終わりを告げる声明の代わりであることを明らかにした。

 フランス人アーティストのクリスティーヌ・アンド・ザ・クイーンズをはじめ、アレッソ、ディスクロージャーは、ダフト・パンクに感謝の意をツイートし、TOKiMONSTAとグラス・アニマルズはもう一度再結成があるかもしれないと期待を込めて投稿した。

 ポーター・ロビンソンは、『ディスカバリー』の楽曲で全編構成されたアニメーション映画『インターステラ555:The 5tory of the 5ecret 5tar 5ystem』に11歳の時に出会ったこと、ディロン・フランシスは12歳の時にアニメ専門チャンネルで「Harder, Better, Faster, Stronger」のミュージック・ビデオを観た思い出を振り返った。

 マーク・ロンソンは、ダフト・パンクの「ゲット・ラッキー」によりブルーノ・マーズと共同プロデュースした「ロックド・アウト・オブ・ヘヴン」が【グラミー賞】で<最優秀レコード賞>受賞を阻止された思い出を振り返りながら、「3分間は怒ることすらできなかった」とTwitterに投稿した。

 また、ゼッドは人生を変えたダフト・パンクの瞬間を回想しながら懐かしんだ。「ダフト・パンクー“ディスカバリー”は私が初めて買ったアルバムだった。“ワン・モア・タイム”は私が初めて恋に落ちたエレクトロニック・ソングだ。ダフト・パンクがいなかったら、自分はここにはいなかっただろう。EDMの道を切り開いた王者たちよ、万歳」と綴った。

 メディアが苦手だったダフト・パンクは、1999年からロボットの衣装を身にまとい、それ以降のキャリアでこの出で立ちを徹底的に貫き、ポップ、ファンク、シンセ・ポップ、ヒップホップ、ハウス、テクノ、インディー・ロックの要素を混ぜ合わせたサウンドをトレードマークに、ダンス・ミュージックの頂点に上り詰めた。

 2016年にザ・ウィークエンドがリリースしたアルバム『スターボーイ』に収録された「スターボーイ」は、ダフト・パンクの最後の画期的なコラボレーションとなり、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”では、ダフト・パンクとして初の首位を記録した。ザ・ウィークエンドとは「アイ・フィール・イット・カミング」でも共演した。そのザ・ウィークエンドは、インスタグラム・ストーリーズに「彼らのキャリアに参加できたことに感謝している」と書き込んだ。

 1998年の初ノミネート以来、ダフト・パンクは6つの【グラミー賞】を獲得しており、2014年の【グラミー賞】ではファレル・ウィリアムスとのコラボレーション「ゲット・ラッキー」で<最優秀レコード賞>と<最優秀ポップ・パフォーマンス賞(デュオまたはグループ)>を受賞した。ファレルは解散のニュースに、祈りの手の絵文字を添えて「永遠の伝説」とTwitterに投稿した。

 ダフト・パンクにとって最後のアルバムとなった『ランダム・アクセス・メモリーズ』は【グラミー賞】で<最優秀アルバム賞>と<最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム賞>の2部門を受賞した。