【深ヨミ】SixTONESのファーストアルバム『1ST』発売によるシングル、ビデオセールスへの波及を検証<1月21日訂正>
【深ヨミ】SixTONESのファーストアルバム『1ST』発売によるシングル、ビデオセールスへの波及を検証<1月21日訂正>

 1月18日付のBillboard JAPAN “Top Albums Sales”で、SixTONES『1ST』が472,080枚を売り上げ首位を獲得した(集計期間2021年1月4日~2021年1月10日)。

 2020年1月22日のデビューから1周年を間近に控えたSixTONESが発表した『1ST』はその名の通りSixTONESのファーストアルバム。デビュー曲「Imitation Rain」を始め、TVアニメ「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」オープニングテーマ「NAVIGATOR」、TVアニメ『半妖の夜叉姫』2020年10月クールオープニングテーマ「NEW ERA」など、これまでに発表した全シングルのリード曲を収録している。また、CDセールスに加えルックアップも好調で同週の“Hot Albums”でも首位となっている。

 今回は『1ST』発売週までの5週間に過去作の売上数がどのように推移したかをSoundScanJapanのデータを使用して調査した。シングル『Imitation Rain/D.D.』、『NAVIGATOR』、『NEW ERA』とビデオ作品『TrackONE -IMPACT-』の売上推移をグラフ(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/96259/2 )に示す。

 『1ST』の発売週である2021年1月4日~1月10日の週に全ての作品の売上が前週よりも増加していることがわかる。『NAVIGATOR』以降のビデオを含む3作品は一様に前週よりも500枚前後増加しているが、SoundScanJapanのデイリーレポートで1日ごとの売上を調べてみるとどれも『1ST』発売日の水曜日(6日)の売上が最も多く、次いで火曜日、木曜日と続いていることから、この週にSixTONESのシングル、ビデオを購入した人の多くは『1ST』と同じ機会に購入したと推測される。デビューシングルの『Imitation Rain/D.D.』だけ増加に転じるタイミングが12月21日~12月17日の週で少し早いのは、紅白での歌唱曲ということで改めて認知され、新たなファンによる購入につながったと考えられる。

 ところで、「Imitation Rain」も「NAVIGATOR」も「NEW ERA」も、リード曲が全て『1ST』に収録されていることは前述の通りだ。にもかかわらずシングルも一緒に購入されており、『NAVIGATOR』、『NEW ERA』はCDのみの通常盤も、DVD付きの初回限定盤とほぼ同じ枚数を売上げている。盤によって人気が偏らないことから、同じリード曲であっても、カップリング曲が異なっているため、全種類を購入したケースが多かったと推測される。そして過去の作品もレンタルや友人から借りるのではなく購入されていることからは、シングルCDが聴くためだけに留まらず、ジャケ写などのビジュアルも含めて完成された作品として手元に置きたい思いの存在を強く認識させられた。SixTONESのさらなる活躍に注目したい。

※記事初出し時に誤った表現がございました。お詫びして訂正いたします。