【米ビルボード・ソング・チャート】24kGoldn&イアン・ディオール首位返り咲き、「恋人たちのクリスマス」2位へ急上昇
【米ビルボード・ソング・チャート】24kGoldn&イアン・ディオール首位返り咲き、「恋人たちのクリスマス」2位へ急上昇

 24kGoldnの「ムード feat.イアン・ディオール」が返り咲き、通算6週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 先週、BTSの新曲「Life Goes On」が1位に初登場したことで2位にダウンした「ムード」は、安定したポイントを維持して再び1位に上昇。11月14日付チャートに続く2度目の返り咲きを果たした。週間オンエア数8,650万回を記録して、エアプレイ・チャートでも同6週目の首位をキープし、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとオルタナティブ・ソング・チャートでは各15週目、ラップ・ソング・チャートでは8週目の1位をそれぞれ記録している。

 その「Life Goes On」は、セールス、ストリーミングがいずれも激減し、今週28位まで転落した。2020年度では、7月4日付チャートで1位から33位にランクダウンしたニッキー・ミナージュ&シックスナインの「トロールズ」に次ぐ2番目のワースト記録となる。前曲「Dynamite」も先週の3位から10位にランクダウンしているが、エアプレイ・チャートでは11位から10位に上昇して、韓国人アーティスト/グループ初のTOP10入りを果たしている。これまでの最高位は、2012年にPSYが「江南スタイル」で記録した12位だった。

 本格的なホリデー・シーズンを迎え、今年もクリスマス・ソングが続々とランクアップしている。今週のTOP10には、ボビー・ヘルムズの「ジングル・ベル・ロック」が31位から9位に、ブレンダ・リーの「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」が21位から4位に、そして定番曲であるマライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」が先週の14位から2位に、それぞれランクインした。

 「恋人たちのクリスマス」は、前週から50%増加の2,640万再生を記録して、ストリーミング・ソング・チャートで7位から1位に上昇。通算6週目、約1年ぶりの返り咲きを果たした。52%増加の7,000ダウンロードを記録して、デジタル・ソング・セールス・チャートでも32位から9位にTOP10入りし、エアプレイは17%増加の2,450万回まで上昇している(27位)。

 同曲は、2017年の12月に初めてTOP10入りし、昨年の12月21日付チャートで発売25年にして初のNo.1を獲得。2020年1月4日まで計3週トップに居座った。クリスマス・ソングとしては、1958年12月22日から1959年1月12日までの4週1位をキープした、アルビン&ザ・チップマンクスの「ザ・チップマンク・ソング」以来61年ぶり、歴代2曲目の快挙で、マライアは首位獲得数を通算19曲目に更新して、ビートルズがもつ20曲に次ぐ歴代2番目の記録に迫った。「ムード」とのポイント差も縮まっていて、1年ぶりの返り咲きを果たす可能性も高い。

 昨年は「恋人たちのクリスマス」の新ミュージック・ビデオを公開したが、今年は2010年にリリースした「オー・サンタ!」のリメイク版を12月4日に発表し、同日にはスペシャル番組『マライア・キャリーのマジカル・クリスマス・スペシャル』をApple TV+で全世界同時配信した。「オー・サンタ!」のリメイク版には、アリアナ・グランデとジェニファー・ハドソンという強力なゲストが加わり、3者が共演したミュージック・ビデオも公開されている。

 ブレンダ・リーの「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」は、62%増加の2,420万再生を記録してストリーミング・ソング・チャートで13位から3位に、23%増加の9,000ダウンロードを記録して、デジタル・ソング・セールス・チャートで19位から5位にそれぞれTOP5入りし、エアプレイ・チャートでは42位から36位に上昇(週間オンエア数1,950万回)した。

 ボビー・ヘルムズの「ジングル・ベル・ロック」は、58%増加の1,890万再生を記録して、ストリーミング・ソング・チャートで18位から5位にTOP5入りし、41%増加の5,000ダウンロードを記録して、デジタル・ソング・セールス・チャートで36位から13位に、週間オンエア数1,930万回を記録して、エアプレイ・チャートでは41位から37位にそれぞれ上昇した。

 3曲のクリスマス・ソングとは別に、バッド・バニーとジャイ・コルテッツのコラボ曲「Dakiti」が先週の15位から5位にTOP10復帰している。同曲は、11月14日付チャートで9位に初登場し、翌21日付チャートで8位に上昇。翌週TOP10圏外にランクダウンしたが、今週のアルバム・チャート“Billboard 200”で1位に初登場した『El Ultimo Tour Del Mundo』のリリース効果を受けて、主要ポイントを上昇させランクアップに繋げた。前週から14%増加の2,410万回を記録して、ストリーミング・チャートでは2位に上昇している。

 バッド・バニーのTOP5入りは、首位を獲得したカーディ・Bの「アイ・ライク・イットfeat. J.バルヴィン&バッド・バニー」(2018年)、同年に最高5位をマークした「MIA feat.ドレイク」に続く3曲目で、ジャイ・コルテッツにとっては自身初のランクイン。ラテン・ソング・チャートでは、初登場から5週連続で1位をキープしている。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは12月11日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「ムード」24kGoldn feat.イアン・ディオール
2位「恋人たちのクリスマス」マライア・キャリー
3位「ポジションズ」アリアナ・グランデ
4位「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」ブレンダ・リー
5位「Dakiti」バッド・バニー&ジャイ・コルテッツ
6位「ラフ・ナウ・クライ・レイター」ドレイクfeat.リル・ダーク
7位「HOLY」ジャスティン・ビーバーfeat.チャンス・ザ・ラッパー
8位「アイ・ホープ」ギャビー・バレットfeat.チャーリー・プース
9位「ジングル・ベル・ロック」ボビー・ヘルムズ
10位「Dynamite」BTS