【深ヨミ】KinKi Kids 『KANZAI BOYA』売上の特徴とは
【深ヨミ】KinKi Kids 『KANZAI BOYA』売上の特徴とは

 6月29日付のBillboard JAPAN “Top Single Sales”で、KinKi Kidsの『KANZAI BOYA』が192,326枚を売り上げ、首位を獲得した。(集計期間2020年6月15日~2020年6月21日)

 『KANZAI BOYA』は、前作の『光の気配』から約半年ぶりに発表されたKinKi Kidsの42作目のシングル。初週のセールスでは前作『光の気配』の176,310枚を軽く超え、さらには前々作『会いたい、会いたい、会えない。』の187,143枚をも超える結果となった。

 ここで、これら3作品の初週からの売上を比較してみる。SoundScanJapanのデータを用いて初週から4週までの売上累計を調査してみた結果をグラフ1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/89452/2 )に示す。前作、前々作ともに初週から4週目までの間に15,000枚前後の伸びがみられる。図ったように同じような経過をたどっていることからは安定したファンに支えられていることがうかがえる。初週だけに売上が集中せず、滑らかな立ち上がりとなるのはキャリアの長いアーティストに共通する特徴でもある。

 地域別の特徴はあるか、こちらもSoundScanJapanの地域別データで調査した。その結果をグラフ2(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/89452/3 )に示す。左が『KANZAI BOYA』、右が2020年の全シングルの地域別売上比率である。このグラフからは『KANZAI BOYA』の関東以北の比率が低いことと、近畿地方の比率が明らかに高いことが読み取れる。全国で活躍するアーティストでありつつ、今も出身地での支持が厚いことが確認できた。

 好調なスタートを切り、過去のパターンによればここからまだまだ伸びることが予測できる。『KANZAI BOYA』とKinKi Kidsの今後の動向に注目したい。