【深ヨミ】コロナウィルスによりCDアルバムセールスはどのような影響を受けているのか 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

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【深ヨミ】コロナウィルスによりCDアルバムセールスはどのような影響を受けているのか

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【深ヨミ】コロナウィルスによりCDアルバムセールスはどのような影響を受けているのか

【深ヨミ】コロナウィルスによりCDアルバムセールスはどのような影響を受けているのか


 新型コロナウィルスの影響により、4月8日に東京など7都府県を対象に、「緊急事態宣言」が行われた。1月より日本でも感染者が確認され、2月末から3月にかけて、テレワークの推奨、イベントの必要性の再確認や、全国の小中高・特別支援学校が休校するなど、我々の生活も大きな変化に見舞われている。また不要不急の外出の自粛や各種音楽イベントの自粛により、CD等音楽ソフトの店舗での買い物がかなり制限される事態となっている。

 ここでは、イベント等の影響が比較的低いCDのアルバムについて、2020年に入ってから執筆時14週まで(2019年12月30日~2020年4月5日)までのSoundScanJapanの販売データを使用し、全CDアルバムの金額ベースで販路別(Eコマースと実店舗)の累計販売金額の推移をグラフ化したのが図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/86827/2)である。また比較対象として2019年の同期間の累計の推移もグラフに加えている。

 週別に見ていくと、3週に2020年(太い線)が店舗(青)、Eコマース(橙色)ともに大きく伸びている。これは2020年の14週現在最も売れているKing Gnu『CEREMONY』が発売されたためである。12週も大きく伸びており、こちらはジャニーズWEST『W trouble』と三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE『RAISE THE FLAG』の発売週だったためで、特に『RAISE THE FLAG』は主力の形態の単価が非常に高価である事が金額ベースのグラフを大きく押し上げる事に繋がっている。

 そして2020年の実店舗売上(青)を見ると、2019年との比較においては3週目に2019年の同時期よりリードした形だったが、4週目より伸びが急に鈍りはじめ、7週目でついに前年を下回り、その後も差は広がり続けている。前年比にすると14週までで82.2%と減少している。

 逆に、Eコマース(橙)を見ると、2週目以降は2019年以上の販売金額を続けており、特に12週以降は大きく伸びる結果となっている。14週経過時点での2019年と2020年を比較すると、こちらは前年比113.5%と大きく伸びている。


 この事から、イベントとの関連が比較的薄いアルバムセールスにおいても、外出自粛等による影響が実店舗には出ており、「緊急事態宣言」が出た今後は更に厳しくなると予想される。ただ、CDアルバムの販売量は前年と比較しても98.7%とほぼ横ばいとなっていて、実店舗で買えない分の購入先がEコマースに移っている結果なのかもしれない。

 CD販売店のみならずいろんな業界がコロナウィルスにより多大な被害を受けているが、音楽が人々の支えとなっている事は間違えないだろう。一刻も早いコロナウィルスの収束と、社会が元の活発さを取り戻す事を切に願う。


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