ジャガ・ジャジスト、<Brainfeeder>に電撃移籍&ニューAL『Pyramid』リリースへ
ジャガ・ジャジスト、<Brainfeeder>に電撃移籍&ニューAL『Pyramid』リリースへ

 ノルウェーを代表する異能音楽集団、ジャガ・ジャジストが、フライング・ロータス率いる<Brainfeeder>に電撃移籍し、初のセルフ・プロデュース・アルバム『Pyramid』を2020年4月24日にリリースすることを発表した。同時に新曲「Spiral Era」も公開されている。https://youtu.be/HnLUe4MMraY

 バンドの核であり、すべての作曲を手がけるラーシュ・ホーントヴェット率いるジャガ・ジャジストは、本作『Pyramid』で、電子音を駆使した80年代のジャズ・バンドや、ノルウェーにおけるシンセ・ミュージックの第一人者ストーレ・ストールロッケンから、現代のテーム・インパラ、トッド・テリエ、ジョン・ホプキンスといったアーティストに敬意を表している。アルバムは、4曲の長尺トラックで構成されており、丁寧に練られた楽章に沿って進行し、鮮やかな色彩の糸を紡ぎ出している。

 初のセルフ・プロデュース・アルバムとなる『Pyramid』において、彼らの制作工程は、これまでの環境から大きく変化した。多くのアイデアを自由に出すことができた一方で、どのアイデアを採用するかを、自分たち自身で決断することが必要だった。ドラマーのマーティン・ホーントヴェットは「大変だったけれど、自分たちで作業するのが自然だと感じた。メンバーのうち5人はプロデューサーだし、生業としてレコードを作っているわけだから」と語る。その結果、今までにないほどメンバーの団結力を感じられる作品が誕生した。

 バンドは、『Pyramid』をコンセプト・アルバムとは形容していないが、各楽曲のタイトルをコンセプチュアルなスタート地点と位置付けており、聴き手は楽曲からどんな物語も描きだすことができる。「Tomita」は、日本人の作曲家でシンセ奏者の冨田勲に捧げられており、「The Shrine」は、フェラ・クティが活動拠点としたライヴ・ハウスに由来する。

 ラーシュは、今作について以下のように語っている。「このアルバムは、これ自体が一つの交響曲だと思っていて、それぞれのパートに余白を持たせ、自由に広がっていくようにしているんだ」

 『Pyramid』国内盤CDにはボーナス・トラックが収録され、解説が封入される。また、輸入盤LPはクリスタル・クリア・ヴァイナル仕様となっている。

Photo: Anthony P Huus

◎リリース情報
アルバム『Pyramid』
2020/4/24 RELEASE
国内盤:BRC-636 / 2,200(plus tax)
国内盤特典:ボーナス・トラック追加収録、解説書封入