アンドリュー・ウェザオール、56歳で死去
アンドリュー・ウェザオール、56歳で死去

 イギリスを代表するDJ/プロデューサーのアンドリュー・ウェザオールが56歳で死去した。彼のマネージメントによると、現地時間2020年2月17日の早朝に英ロンドンのウィップス・クロス病院で亡くなったそうで、死因は肺塞栓症だった。

 声明には「彼は病院で治療を受けていましたが、残念ながら心臓に血栓が生じました。急な死でしたが、穏やかなものでした」と綴られており、「彼の親族と親友たちは深く悲しんでおり、考えをまとめるために時間を取っています」と書かれている。

 プライマル・スクリームの代表作『スクリーマデリカ』のプロデューサーとして知られ、1980年~1990年代初頭のUKアシッド・ハウス・シーンの旗手DJだったウェザオールは、その長いキャリアにおいて、ニュー・オーダー、ハッピー・マンデーズらとコラボを行い、ビョーク、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、マニック・ストリート・プリーチャーズ、ベス・オートン、セイント・エティエンヌらのリミックスも手掛けた。

 また、エレクトロニック・グループのセイバーズ・オブ・パラダイスやトゥー・ローン・ソーズメンの創設メンバーとしても活躍し、いち早くケミカル・ブラザーズの才能を見出した。

 訃報をうけて、ケミカル・ブラザーズ、ニュー・オーダー、ジャイルス・ピーターソン、ザ・シャーラタンズのティム・バージェス、<Warp Records>や<Defected Records>、作家のアーヴィン・ウェルシュらが、彼の死を追悼し、その功績を称えている。