BTS兵役免除ならずも、全員同時入隊を求める嘆願書に2万以上の賛同集まる
BTS兵役免除ならずも、全員同時入隊を求める嘆願書に2万以上の賛同集まる

 米ビルボード・チャートで連続1位を獲得し、グローバル・スタジアム・ツアーを成功させるなど、国境を超えて熱狂的なファンがいるBTSだが、兵役が免除されることはないと韓国国防省関係者が先週ザ・ハリウッド・リポーターの取材に答えた。

 韓国では1957年から、18歳から28歳までの男性に約2年間の兵役が課せられている。女性には義務付けられていないが、自発的に入隊することは可能だ。

 BTSは2013年から活動しているが、最年長メンバーのジンが2019年12月に27歳になり、他のメンバーも順番に兵役年齢に達する。兵役逃れにはさまざまな罰則が設けられているが、中でも海外渡航の禁止はグループの大きな収入源でもある国際的なツアー活動を確実に妨げることになる。

 BTSのファンA.R.M.Y.(Adorable Representative MC for Youthの略)は、メンバーの兵役免除を韓国政府に陳情してきたが、好成績を残したオリンピック選手やクラシック音楽家に認められることもある兵役免除がポップ・アーティストに適用された例はかつてなく、BTSの国際的な人気をきっかけに議論が活発になったものの、K-POP界初とはならなかった。

 A.R.M.Y.の熱心な陳情活動をよそに、BTSメンバー本人たちは兵役の義務を全うする覚悟でいるようで、ジンも2019年4月に米モーニング・ショー『CBSサンデー・モーニング』に出演した際、兵役について、「韓国人として自然なことで、いつか義務を果たす時が来た際には、対応する準備を整えて全力を尽くすだけだ」と答えている。

 こうした動きを受け、A.R.M.Y.もメンバーが芸能活動を数年間休止しなければならないことを受け入れつつあるようだが、今度はメンバー全員が個別にではなく、グループとして同時に入隊できるよう求める署名活動が行われている。

 現在2万以上の署名が集まっているChange.orgの嘆願書には、「メンバー全員が同時に入隊し、2年で芸能活動を再開できれば、時間の節約になり、彼らのキャリアに役立つ」と書かれている。