テイラー・スウィフト、カニエ・ウェストとの確執に言及「彼はあまりにも裏表がある」
テイラー・スウィフト、カニエ・ウェストとの確執に言及「彼はあまりにも裏表がある」

 テイラー・スウィフトが、米ローリング・ストーン誌との最新インタビューで、長年続いているカニエ・ウェストとの確執について、2009年頃から最近まで二人の間で起きた出来事について自身の見解を明かし、“あまりにも裏表がある”とカニエを糾弾した。

 2019年9月18日に公開された記事で彼女は、全米の関心を集めた2009年の【MTVビデオ・ミュージック・アワード】の騒動後に、カニエとの関係を修復したい思いから何度か食事にも付き合ったと話している。「とにかくものすごく彼からの敬意が欲しかった。自分のそういうところが嫌いなんだけどね。“私のことを敵対視しているあの男からの承認がとにかく欲しい”って思ってしまっていたところが。でも実際そうだったから。だから一緒に食事したりもした。彼は私の音楽をとても褒めてくれたからすごく嬉しかった。何だか幼少時代、19歳の頃に拒絶された心の傷を癒しているような感覚だった」と明かしている。

 その後二人は休戦し、たまに食事をしたり遊んだりする友人同士とも言える関係にまで回復したが、今度は2015年の【MTV VMAs】で再び雲行きが怪しくなる。テイラーは、「(カニエが特別賞の)<ビデオ・ヴァンガード・アワード>を受賞することになった。事前に彼から電話を受けて……私は不正に録音なんかしてないから、再生することはできないけどね」とカニエと妻キムの行為を皮肉りつつ、「とにかく、彼がイベントの1週間かそこらくらい前に電話してきて、私たちは1時間以上話した。“君に<ヴァンガード・アワード>のプレゼンターを務めてほしい。俺にとって非常に大きな意味を持つ”って彼に頼まれて、どうしてそれほど重要かという理由も延々と聞かされたのよ、すごく優しかったりもするから。彼はものすごく優しくもできるんだよ。そして私は(大役を)頼まれたことがすごく嬉しかった」と語っている。

 「だからスピーチを書いて、【MTV VMAs】でそれを述べたら、いきなり“MTVは視聴率のためにテイラー・スウィフトを担ぎ出した!”とか騒ぎ出したわけ。私は客席で立ったまま彼の奥さんに腕を回しながら聞いてたんだけれど、体中に寒気が走った。彼はあまりにも裏表があるってことに気付いたから。裏では私に親切にしたいくせに、格好つけたくなってみんなの前で嘘をつく。すごくショックだった」と彼女は当時を振り返っている。

 テイラーによると、カニエは再び関係を修復しようと謝罪してきたそうだ。「騒動があったあとに、話したいから自分の楽屋に来てくれって言われたんだけれど、行かなかった。そしたら翌日に彼が謝罪の意味でものすごく大きな花束を送ってきたんだよね。で、私も“もういいや、また仲違いするのも嫌だし、どうでもいいからもう終わったことにしよう”って思った。だから(“Famous”)の歌詞のことで彼から電話をもらった時は、彼が私を尊重してくれたことに感動した」と彼女は説明している。

 カニエが2016年にリリースした『ザ・ライフ・オブ・パブロ』に収録されている「Famous」には“me and Taylor might still have sex”(テイラーと俺はまだセックスできるかも”)という物議を醸したリリックがある。テイラーは、「よかった、また仲直りできたと思えたのに、あの曲を聴いたら、“もう我慢ならない。そんなに仲違いしたいのなら上等よ、ただしもう偽りはなし”って思った」と当時の心境を述べ、「そしたらあいつ、ドレイクに文字通り同じことをしてたんだよね。ドレイクの家族と彼らの人生の軌道に重大な影響を与えた。同じことよ。親しくなって、信頼を得てから、爆弾を落とす。感情的になってしまうし、一日中ネガティブなことばかり話していたくないからもうこのことについて話したくないけれど、同じことなんだよ。何があったかドレイクが話しているのを聞いてみたらいい」と話している。

 ドレイクは約1年前、HBOスポーツの『The Shop』でNBA選手のレブロン・ジェームズらと鼎談をした際、当時まだ公表していなかった息子の存在と、相手の女性との関係についてカニエがプシャ・Tに勝手に伝えてしまったことを苦々しく語っていた。ドレイクは、「自分の子どものことを突いてくるのは見えていた。無関心の父親像を放り込めばもっとウケるからさ」と、プシャとのディス・トラックの応酬についてコメントしていた。