8月25日はエルヴィス・コステロの65歳の誕生日。
コステロは1954年8月25日、イギリス・ロンドン生まれ。本名はデクラン・パトリック・アロイシャス・マクマナス。今からちょうど40年前の1977年にニック・ロウのプロデュースのもとデビューを果たし、パンク・ロックが全盛期を迎えていた当時の英国音楽シーンで大ブレイク。当初は“怒れる若者”の代弁者として支持を集めていたが、その幅広い音楽性で「アリソン」（1977年）、ポール・マッカートニーとの共作による「ヴェロニカ」（1989年）、映画主題歌としてヒットを記録したカバー曲「シー」（1999年）などのヒット曲を持ち、長きにわたりイギリスを代表するアーティスト＝表現者の1人として活躍を続けている。
キャリアを通じてさまざまなアーティストとコラボレーションをおこなってきたコステロだが、2013年にはヒップホップ・バンド、ザ・ルーツとのコラボ・アルバム『ワイズ・アップ・ゴースト』をリリースし話題に。また、ツアーもコンスタントにおこなっており、ステージ上に設置された巨大なルーレットで演奏曲を決定するコンサート・ツアーが世界中で人気を博したのも記憶に新しい。
コステロは昨年春にがんを公表。腫瘍を取り除く手術をおこない、術後の体力回復のためコンサートをキャンセルしたことでファンを心配させたが、10月にはエルヴィス・コステロ＆ジ・インポスターズ名義でニューアルバム『ルック・ナウ』をリリース。今夏はブロンディとともに全米ツアーを行ったコステロだが、10月からは単独での全米ツアーがスタート。また、コステロは今年、音楽への多大なる貢献が認められ、【大英帝国勲章】（OBE）が授与されることも決定した。
しいたけ.
ジェーン・スー
北原みのり
