ホセ・ジェイムズによるビル・ウィザーズへのトリビュートライブが開催、レポートが到着 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

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ホセ・ジェイムズによるビル・ウィザーズへのトリビュートライブが開催、レポートが到着

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ホセ・ジェイムズによるビル・ウィザーズへのトリビュートライブが開催、レポートが到着

ホセ・ジェイムズによるビル・ウィザーズへのトリビュートライブが開催、レポートが到着


 ジャズの枠を超えて現代の音楽シーンで絶大な支持を受けるホセ・ジェイムズが、生誕80周年を迎えたレジェンド、ビル・ウィザーズへのトリビュートステージを11月1日、ビルボードライブ東京にて開催した。
ライブ写真(全15枚)

 今回ホセがバンドメンバーに迎えたのは、大林武司(Pf)、ベン・ウィリアムス(Ba)、ネイト・スミス(Dr)、ブラッド・アレン・ウィリアムズ(Gt)と、「鉄壁」と呼ぶに相応しい、盟友たち。ギターを片手に登場したホセは、静かに息を吸い込み、やわらかな明かりに照らされ歌い始めた「エイント・ノー・サンシャイン」でライブの幕を開けた。素朴かつ温かみのあるサウンドにのせて、彼のスモーキー・ヴォイスが曲を紡ぎ出すと、フェイクやブレイクが織り込まれたホセならではのアレンジに、会場の温度が一気に上昇。続く「グランドマザーズ・ハンズ」、「フー・イズ・ヒー」でもグルーヴィーなフィーリングと共に、心地よいサウンドへとオーディエンスを誘い、硬質なドラムと土臭いファンキーなギターを絡めて展開される「ユーズ・ミー」では、メロウかつ妖艶なフロウでさらにオーディエンスの心を奪ってゆく。

 その熱も冷めない間に、トリビュート・アルバムの表題曲でもある「リーン・オン・ミー」のイントロが奏でられ、拍手と歓声が起こった。ゆったりとしたテンポの中で奏でられる、飾り気のない言葉と楽曲に込められた友人への想いが、ホセの歌声を介してすっと心に渡ってくる。いつしか会場にはオーディエンスとの合唱が響き、心温まる優しい時間が流れた。

 公演は、スネアの一音を皮切りに転換点を迎える。情熱的なドラムソロが披露されると、印象的なブレイクでバンドがインし、「キッシング・マイ・ラヴ」へと繋いでゆく。ワウ・ギターのカッティングをフィーチャーしつつ広がってゆくサウンドと、心地よいグルーヴに身体を揺らすオーディエンスの手拍子が鳴る中、ホセが姿を見せたのは観客席。思わぬ場所から現れたサプライズに場内は歓喜で溢れ、ホセが観客とハイタッチをしながらステージへと戻ると、上昇する会場のボルテージは、レイドバックした「ハロー・ライク・ビフォー」のグルーヴで昇華された。さらに「ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス」では、楽曲の持つドラマティックな世界をそのままに、ホセの個性が溶け込んだパフォーマンスが炸裂。同曲の中盤にはボビー・コールドウェルの「風のシルエット」を挟む粋な演出も見せ、アーティスト同士をコネクトし自身のルーツを見せるあたりからも、ホセの音楽に対するリスペクトが伝わってきた。

 ショーのラストを飾ったのは「ラブリー・デイ」。時を越えても色褪せないメロウ・クラシックの優しく瑞々しいメロディは、エモーショナルに音を放つ。実力に裏打ちされたロングトーンは、どこまでも真っ直ぐにオーディエンスの胸を打ち、 拍手が鳴りやまない大歓声のもと、ライブは幕を閉じた。単なるカバーではない、トリビュートとしてのホセの純粋な音楽が新たな表情を楽曲たちに映し、ビル・ウィザーズのソウルが詰まった楽曲にホセ・ジェイムズが新たな息を吹き込み時代を繋ぐ温かなステージだった。


◎公演概要
【ホセ・ジェイムズ celebrates Bill Withers】

ビルボードライブ大阪
2018年10月31日(水)

ビルボードライブ東京
2018年11月1日(木)~2日(金)


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