<未来のエンタテインメント体験>がテーマのハッカソン、参加企業のレコチョクにインタビュ―「体験をより広げることができる仕組みを探求」
<未来のエンタテインメント体験>がテーマのハッカソン、参加企業のレコチョクにインタビュ―「体験をより広げることができる仕組みを探求」

 「未来のエンタテインメント体験」をテーマに、Cip協議会とビルボードジャパンが共催するロングラン・ハッカソン【Live Hackasong】。3回目となる今年は、NTTドコモ、博報堂×エヴィクサー、LINE、レコチョクの4社が技術提供社およびメンターとして参加する。

 3回目の参加となるレコチョクは今回、社内の研究開発機関であるレコチョク・ラボとして【Live Hackasong】初参加。2002年より“着うた(R)”の配信サービスを開始して以来、音楽配信事業の発展を牽引してきたレコチョクだが、そんな音楽企業としての側面と並び、在籍スタッフの約3分の1をテック系の人材が占めるというIT企業としての顔も持つ。積極的にテック系イベントを実施し、企業や教育機関、アーティストらともコラボしながら、“音楽×IT”の可能性を探ってきた。

 本ハッカソンに持ち込むのは、VRヘッドマウントディスプレイや360°カメラ、スマートスピーカーなど、まさしく“音楽×IT”の将来性を象徴する最新機材の数々。同ラボの山内和樹氏によると、「なかなか触れる機会のない」ハイエンドなプロ・ユース機材から使いやすい個人ユース・レベルの機材までを取り揃えたという。それらはラボの活動の中で購入されたものなので、ノウハウの伝授も期待できるだろう。実際、アーティストとファンをつなぐ共創・体験型プラットフォーム『WIZY』を運営する同社は、パートナーの要望や希望を受け取り、それをIT技術によって実現することは、日頃の活動の本領とも言える。「僕らが現場でアーティストさんやレーベルさんとご一緒して得たものはフィードバックできるかなと思います。要はエンジニアの考えに対して、現場のプロの方々の意見を知識としてトランスファーできるかなと」と語る山内。最先端の機材に加え、プロフェッショナルな技術者の手堅いサポートを得られるはずだ。

 「例えば音楽でいえば、聴くだけじゃなく、音楽を通した新しい体験ということが重要になってくると思います。アーティストとファンの繋がりとか、アーティストからの発信、逆にファンだけで楽しめること、そういった体験をより広げることができる仕組みを探求できたらいいなと思っています」

 「未来のエンタテインメント体験」をテーマに掲げたハッカソン【Live Hackasong】は、10月17日、ビルボードライブ東京にて最終発表&表彰式が行われる。

 山内氏へのインタビュー全文はこちら(http://www.billboard-japan.com/special/detail/2394)。現代のハッカソン事情からVR/AR分野の現在地なども語られている。