イン・シンクがハリウッド殿堂入り、ランスが在籍中にカミングアウトしなかった理由を語る
イン・シンクがハリウッド殿堂入り、ランスが在籍中にカミングアウトしなかった理由を語る

 2018年4月30日に行われたハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム殿堂入り式典に、2002年に解散したイン・シンクのメンバー、ジャスティン・ティンバーレイク、JC・シャゼイ、ジョーイ・ファトゥーン、ランス・バス、そしてクリス・カークパトリックが出席した。

 人気司会者のエレン・デジェネレスとカーソン・デイリーが彼らに星を贈呈した後、メンバーそれぞれが挨拶に立ち、待望の“再結成”をひと目見ようと集まった大勢のファンに感謝の言葉を述べた。

 中でも印象的だったのがランスのスピーチで、彼は注目が集まるこの機会に、グループ在籍中に語ったことがなかった、自身のセクシャリティについて話した。「ずっと言葉にしたいと思い続けてきた」と発言すると、メンバーは驚き、ファンからは大きな拍手が沸き起こった。

 保守的なアメリカ南部の小さな町で育った彼は当時からゲイであることを秘密にしていたと語り、イン・シンク時代にカミングアウトできなかったのは拒絶されるのではという恐怖心もあったが、それよりも他のメンバーやスタッフに迷惑がかかり、せっかく軌道に乗ったイン・シンクが終わってしまうことを恐れたからだったと説明した。

 「無謀な夢だと思っていたことが現実になり、当時も今も感謝の気持ちしかない。でもステージでパフォーマンスをすると、客席に若いゲイのファンが一緒に大声で歌ってくれているのを見かけることが多くあり、その度に伝えたかったんだ、“僕は君だ”って。当時はその強さを持ち合わせていなかった。でも今ならある。だから僕を受け入れ、自分らしくいられるように導いてくれたLGBTの兄弟姉妹たちに大きな声で誇り高く言わせてもらいたい。本当にありがとう」と彼は語った。

 最後に挨拶に立ったジャスティンが、「未来に何が待っているか楽しみで仕方がない」と意味深な言葉を残し、イン・シンクの本格的な再結成を望む大勢のファンにわずかだが希望を持たせた。メンバーたちが写真撮影を行っている間、“RE-UNITE!” (再結成)と1分ほどコールが沸き起こり、「テアリン・アップ・マイ・ハート」のシンガロングが始まったが、残念ながらメンバーがステージに戻ってマイクで歌うことはなかった。

◎ジャスティン・ティンバーレイクによる投稿
https://twitter.com/jtimberlake/status/991104016317726720

◎ランス・バスによる投稿
https://twitter.com/LanceBass/status/991043759725989888