『4月20日はなんの日?』英ロック界に絶大な影響を与えたボーカリスト、スティーヴ・マリオットの命日
『4月20日はなんの日?』英ロック界に絶大な影響を与えたボーカリスト、スティーヴ・マリオットの命日

 4月20日はスモール・フェイセスやハンブル・パイのボーカリストとして知られるスティーヴ・マリオットの命日。

 1947年1月30日、イギリス・ロンドン東部生まれ。幼い頃から子役として舞台や映画に出演しスポットライトを浴びてきたスティーヴ・マリオット。1965年にロニー・レーンらとスモール・フェイセスを結成、翌年発表のデビュー・アルバム『スモール・フェイセス』が全英3位の大ヒットを記録し、イギリス国内でブレイク。ザ・フーやキンクスとともにモッズ・ムーヴメントの代表格として若者から絶大な支持を集めた。

 小柄ながらソウルフルな歌声とアイドル的ルックスで人気を博したマリオットだが、彼自身はそれを不満に感じ、またアメリカでの活躍を夢見てバンドを脱退。ピーター・フランプトンらとハンブル・パイを結成し、1972年『スモーキン』が全米ビルボード6位を記録、念願のアメリカでの成功を手にしている。しかし、バンドは75年に解散。翌年にはソロ・アルバムをリリースしている。その後、スモール・フェイセスの再結成や新生ハンブル・パイの結成などバンドとして再起を試みたが、いずれも長くは続かなかった。しかし、そのような状況でもマリオットはつねにパブや小さなクラブでのライブを精力的におこなっていたという。

 マリオットが悲劇に見舞われたのは、今から27年前の1991年4月20日。エセックスの自宅にて、自身の寝たばこによる火災が原因で44歳の若さでこの世を去っている。マリオットがイギリスのロック界に与えた影響は絶大で、ロバート・プラントやポール・ウェラーが彼の歌唱法に影響を受けたと公言している。