【深ヨミ】アリアナ・グランデ、DL人気も獲得し“Hot Albums”首位に立ったベスト盤のセールス力を調査
【深ヨミ】アリアナ・グランデ、DL人気も獲得し“Hot Albums”首位に立ったベスト盤のセールス力を調査

 10月9日付Billboard JAPAN週間アルバム・セールス・チャート“Top Albums Sales”で、アリアナ・グランデの初となるベスト・アルバム『ザ・ベスト』が24.764枚を売り上げて2位に入った。このアルバムは他にも、この度ローンチしたばかりのダウンロード・チャート“Download Albums”でも首位を獲得している。そして、これらの両セールスにルックアップ指標(CDの読み取り回数)を加えた総合アルバム・チャート“Hot Albums”でも見事首位に。K-POPやサントラを除いた海外アーティストの作品が総合アルバム首位を獲得するのは、2015年11月16日付のザ・ビートルズ『ザ・ビートルズ 1』以来となる快挙だ。

 『ザ・ベスト』は、アリアナが半年以上にわたったワールド・ツアー【デンジャラス・ウーマン・ツアー】の来日公演を8月に行った際に発表したもの。日本限定リリースされた本作には、アリアナの日本デビュー・シングル「ベイビー・アイ」から、世界ダウンロード数500万のシングル「ブレイク・フリー feat. ゼッド」、世界63の国と地域のiTunesで1位を獲得した「プロブレム feat. イギー・アゼリア」、そして「美女と野獣」(アリアナ・グランデ&ジョン・レジェンド)なども収録されている。

 今回のワールド・ツアーのタイトルにも据えられている『デンジャラス・ウーマン』はアリアナの3rdアルバムで、2016年5月に世界同時発売された。その『デンジャラス・ウーマン』の初週累計売上が10,484枚だったのに対し、『ザ・ベスト』は24,737枚と2倍以上のセールスを記録。この2作のセールス動向を比較するため、SoundScan Japanの都道府県別セールス・データから、初週における店舗売上の都道府県別トップ5をそれぞれ抽出した。

『デンジャラス・ウーマン』

1位:東京
2位:愛知
3位:神奈川
4位:大阪
5位:埼玉

『ザ・ベスト』

1位:東京
2位:愛知
3位:大阪
4位:神奈川
5位:福岡


 『ザ・ベスト』では福岡がTOP5に入り主要5都市をすべて押さえたことで、本作のセールスがより全国的に広がったことが分かった。ベスト・アルバムということもあり、コアファンだけでなくライト層の購買意欲まで引き出した結果ともいえるし、前作『デンジャラス・ウーマン』や来日公演、また自身が主題歌を担当し、4月に公開されるやいなや日本でも大ヒットを記録した映画『美女と野獣』などの評判が、SNSを中心に口コミとして幅広いユーザーへ広がったことも推測できる。英マンチェスター公演で起きたテロ事件の辛い思いを乗り越え、ワールド・ツアーを完走したばかりアリアナだが、世界中や日本のファンの心に寄り添ってくれるその歌声を今後も伝え続けていってくれることを願いたい。