【深ヨミ】ヤバT『パイナップルせんぱい』のセールス動向を探る 初週累計は前作から約2倍
【深ヨミ】ヤバT『パイナップルせんぱい』のセールス動向を探る 初週累計は前作から約2倍

 2017年10月2日付のBillboard JAPAN週間シングル・セールス・チャート“Top Singles Sales”でヤバイTシャツ屋さんの『パイナップルせんぱい』が4位に入った。

 大阪府で結成された男女ツインボーカル3ピースバンド、ヤバイTシャツ屋さん。2016年11月にユニバーサルシグマよりメジャー・デビューを果たし、今夏【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017】や【SWEET LOVE SHOWER 2017】などの夏フェスに出演し、全国各地を盛り上げた。

 そんな彼らのメジャー・リリースのシングルとしては2作目となる『パイナップルせんぱい』には、リード曲「ハッピーウェディング前ソング」をはじめ、ロッテ“キシリトールガム”20周年プロジェクトソングとして書き下された楽曲「とりあえず噛む」などが収録されている。前作シングル『どうぶつえんツアー』の初週累計が7,596枚だったのに対し、今回の初週累計が15,154枚と約2倍の売り上げを記録し右肩上がりの勢いを見せた。この2作のセールス動向を比較するため、SoundScan Japanの都道府県別セールス・データから、初週における店舗売上の都道府県別トップ5をそれぞれ抽出した。


『どうぶつえんツアー』

1位:東京
2位:愛知
3位:福岡
4位:大阪
5位:宮城

『パイナップルせんぱい』

1位:東京
2位:大阪
3位:愛知
4位:福岡
5位:北海道

 まず、1位は変わらず東京。だが今作では地元である大阪が2位にランク・イン。5位には北海道が入っているが、岩見沢で開催された【JOIN ALIVE 2017】の出演による影響であるとみられる。地元での人気も健在だが、1位の東京を除き、TOP5を関東外の主要都市が占めていることから、全国的な知名度の拡大がうかがえる。各地のライブ・イベントに精力的に出演したことが要因だろう。これは、ライブのパフォーマンスが支持を集めるロック・バンドによく見られる傾向であり、ヤバTのユニークなライブ・パフォーマンスが全国でファンを獲得し、セールスにもしっかりと繋がっていることが今回のデータから分かった。なお、ヤバイTシャツ屋さんは今秋~1月にかけても北海道から九州まで全国各地で対バンやイベントへの出演が決定している。盛り上がること間違いなしの彼らのライブにも是非足を運んでほしい。