ボブ・ディラン、27分に及ぶ【ノーベル賞】受賞講演が公開
ボブ・ディラン、27分に及ぶ【ノーベル賞】受賞講演が公開

 【ノーベル賞】を選考するスウェーデン・アカデミーが2017年6月5日、2016年の【ノーベル文学賞】受賞者であるボブ・ディランから受賞講演が送付されたと発表した。これにより、ディランは賞金の800万スウェーデン・クローナ(約1億円)を受け取ることとなった。

 スウェーデン・アカデミー選考委員のサラ・ダニアスは6月5日に発表した声明で、ディランの講演は“extraordinary”(非凡)で“eloquent”(表現豊か)であると表現したが、いつ、どこで、そして誰に提出されたかについては明らかにしなかった。講演を受け取ったことにより、スウェーデン・アカデミーにとっての「ディラン・アドベンチャーは終った」とダニアスは綴っている。

 ディランは4月に【ノーベル文学賞】のメダルと証書は手にしていたが、6月10日までに講演を行うことが賞金を受け取る要件だった。バディ・ホリーへの憧れを語り、『白鯨』、『西部戦線異状なし』、『オデュッセイア』を例に自身が受けた影響について考察し、そこから“歌とは何か”へと向かう内容の27分の講演の音声とテキストはスウェーデン・アカデミーのウェブサイトで公開されている。


◎ボブ・ディランによる【ノーベル賞】受賞講演
https://youtu.be/6TlcPRlau2Q