ナカコー&LEO今井もプレイの“六本木VARIT” 1周年パーティーにDATSが出演!新世代感あふれるパフォーマンスをレポート
ナカコー&LEO今井もプレイの“六本木VARIT” 1周年パーティーにDATSが出演!新世代感あふれるパフォーマンスをレポート

 2017年4月14日、東京・六本木 VARITの1周年を祝うアニヴァーサリー・パーティーが開催。今注目のバンド=DATSがライブ出演、またゲストにLEO今井(SOLO SET)、そしてDJにナカコーが出演した。

 ソロながら様々な楽器を巧みに扱う演奏で会場を沸かせたLEO今井、そして、アンビエントやエクスペリメンタルなビート・ミュージックを中心に独特の空気感を醸成したナカコーのDJに続き、この日のトリを飾ったDATS。彼らの登壇した9時半頃にはフロアも満員に。まだアルバム・デビュー前のバンドながら、早耳なリスナーを中心に注目度の高さがうかがえた。

 DATSのライブは、いわゆるロック・バンドとは大きく異なる演奏形態が特徴。杉本亘(ヴォーカル/キーボード)、伊原卓哉(ベース)、早川知輝(ギター)、大井一彌(ドラム)と、基本となる担当楽器はあるものの、追加のパーカッションやパッド、サンプラーなども多用し、曲に応じて個々人の役割も目まぐるしく変わる。杉本のヴォーカルにも常にエフェクトが掛けられ、その聴感はテクノやアンビエント音楽にも通じる。一方で、前編英語詞ながら、メロディやステージングにはロック・バンドらしいダイナミズムも感じられ、その折衷感には新世代らしさが溢れる。

 ライブでは、先日シングルをリリースした「Mobile」や新曲も披露。また、中盤にはラッパーの荘子itが飛び入り参加。DATSのメンバーが、サンプラーとドラムス、観客の手拍子を駆使して即興で組み立てたビートに、ラップを乗せるという自由度の高いパフォーマンスで、バンドとともに会場を盛り上げた。ダンス音楽の恍惚感と、ロックの激しいエモーションを共に感じさせるライブは、現在の勢いとともに今後の活躍を感じさせるに十分なものだった。

 なお、DATSは本日4月17日、デビュー・アルバム『Application』のリリースをアナウンス。また、バンド初の自主企画ライブ【Portal Vol.1】の開催も発表している。7月の【FUJI ROCK 2017】や、その先の波及も含めて、2017年のDATSから目が離せなそうだ。


◎イベント情報
【Varit 1st anniversary party】
2017年4月14日(金) 東京・六本木 VARIT(終了)

DATS presents【Portal Vol.1】
2017年5月28日(日) 東京・渋谷WWW
開場17:00/開演18:00
出演:DATS/雨のパレード/向井太一

◎リリース情報
アルバム『Application』
2017/06/07 RELEASE
2,300円(tax out)