プロコル・ハルム、14年ぶりの新作『乙女は新たな夢に』が完成
プロコル・ハルム、14年ぶりの新作『乙女は新たな夢に』が完成

 ブリティッシュ・ロックの巨匠プロコル・ハルムが、14年振り通算13作目のアルバム『乙女は新たな夢に』を2017年4月に21日にリリースする。

 2017年は、プロコル・ハルムにとって特別な年で、バンドを結成し、世界的ヒットを記録した彼らのデビュー・シングル「青い影」が発売された1967年から、実に50周年。シンガー兼ピアニストのゲイリー・ブルッカーはこう語る。「我々の直近のスタジオ・アルバムは2003年だった。2017年に50周年を迎えるプロコル・ハルムには、『特別な何か』が必要であり、この10余年に書き溜めた新曲が並ぶ新しいアルバムが結果として生まれたんだ。プロコル・ハルムの最高傑作のひとつになるであろう作品を作るために、プロデューサーのデニス・ヴァインライクと協力してね」

 ニュー・アルバムのタイトル原題は『Novum(ノヴム)』で、これはラテン語で、英語に翻訳すると“New”を意味する。女性が佇む、既視感のあるアートワークのイラストは、歴代の傑作のカヴァーを飾る象徴的なキャラクターをモチーフに完成。1stアルバム『プロコル・ハルム(青い影)』の髪の長い女性をメインに、2ndアルバム『月の光』における蛙の足を生やした目覚まし時計、8thアルバム『異国の鳥と果物(幻想)』に登場する鳥たちやフルーツをあしらったデザインは目を惹く。また、50年前の1stアルバム『プロコル・ハルム(青い影)』時代のあの印象的な“手描きロゴ”が復活していることに、往年のファンは歓喜するだろう。

 本作の作詞は、歌手としても活動する英国出身の詩人ピート・ブラウンが担当。ピートは、エリック・クラプトン、ジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカーによるロック・トリオ=クリームとのコラボレーションでも有名で、彼らの楽曲『ホワイト・ルーム』、『アイ・フォール・フリー』などの歌詞を手掛け、クリーム解散後もジャック・ブルースのソロ・アルバムの作詞をしていた人物だ。

◎リリース情報
『乙女は新たな夢に』(原題:NOVUM)
プロコル・ハルム
2017/4/21 RELEASE
2,600円(plus tax)
※日本盤ボーナス・トラック2曲追加収録