【米ビルボード・アルバム・チャート】フューチャーのセルフ・タイトル作が堂々の初登場1位
【米ビルボード・アルバム・チャート】フューチャーのセルフ・タイトル作が堂々の初登場1位

 米アトランタ出身の人気ラッパー、フューチャーの新作『フューチャー』がNo.1デビューを果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 ドレイクやリアーナをはじめ、人気アーティストの作品に引っ張りだこのフューチャー。自身のアルバムもデビュー作から全作がTOP10入りを果たしていて、本作は2015年リリースの3rdアルバム『DS2』から、3作連続でNo.1デビューを果たしたことになる。2015年2月にリリースした、ドレイクとの共作『ホワット・ア・タイム・トゥ・ビー・アライヴ』を含めると、4作目の首位獲得。

 本作は、自身がゲスト参加したマルーン5の新曲「コールド」がリリースされた2月14日にサプライズ告知され、3日後の17日にリリースされた、通算5作目のスタジオ・アルバム。セールスは6万枚程度だが、ストリーミングが好調で、累計14万枚を超える初動枚数を獲得し、2位以下と大きく差をつけ1位に初登場した。フューチャーは、本作リリースの翌週24日に6thアルバム『HNDRXX』を発売していて、アルバム・チャート史上初の2作連続首位獲得を狙う。

 7位に登場したのは、チャーリー・ウィルソンの『イン・イット・トゥ・ウィン・イット』。2015年リリースの『フォーエバー・チャーリー』から2年振り、通算8枚目となるアルバムで、自身4作目のTOP10入りを果たした。本作には、ウィズ・カリファやロビン・シック、スヌープ・ドッグなど、人気シンガーたちが参加していて、スタンダードから最新のサウンドまで、質の高いR&Bソングが満載。

 続いて8位には、ライアン・アダムスの新作『プリズナー』がデビュー。大きな話題を呼んだ、テイラー・スウィフトのカバー・アルバム『1989』(2015年)以来、およそ2年ぶりとなる新作で、その前作に続き2作連続、通算5作目のTOP10入りを果たした。昨年12月には、東京・新木場スタジオコーストで単独来日公演を行い、大反響を呼んだ。

 9位のアリソン・クラウスは、カントリーやブルーグラスを奏でる女性フィドル奏者。1985年デビューのベテラン・アーティストで、本作『ウィンディ・シティ』は、ソロ作品としては1999年リリースの『フォーゲット・アバウト・イット』以来、18年ぶり、通算5作目のスタジオ・アルバムとなる。コンピレーション盤やユニオン・ステーションとの作品を除くと、ソロ・アルバムとしては初のTOP10入りとなる。

 先週、【グラミー賞】効果で上昇した、アデルの『25』(今週11位)やビヨンセの『レモネード』(今週22位)はTOP10圏外へダウンし、その他のノミネート作品も、それぞれ順位を落としている。しかし、次週は2月22日に開催された【ブリット・アワード2017】の受賞作品がおそらく上昇し、ノミネートしていたアデルやビヨンセの作品も、再び上位にランクインするかもしれない。


Text:本家一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、1日22時以降予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『フューチャー』フューチャー
2位『24K・マジック』ブルーノ・マーズ
3位『フィフティ・シェイズ・ダーカー』サウンドトラック
4位『スターボーイ』ザ・ウィークエンド
5位『カルチャー』ミーゴズ
6位『アイ・ディサイディド』ビッグ・ショーン
7位『イン・イット・トゥ・ウィン・イット』チャーリー・ウィルソン
8位『プリズナー』ライアン・アダムス
9位『ウィンディ・シティ』アリソン・クラウス
10位『トロールズ』サウンドトラック