巨匠セルとクリーヴランド管弦楽団によるベートーヴェン名盤、SACDハイブリッドで堂々登場
巨匠セルとクリーヴランド管弦楽団によるベートーヴェン名盤、SACDハイブリッドで堂々登場

 今週のBillboard JAPAN Top Classical Albumsは、巨匠ジョージ・セルとクリーヴランド管弦楽団によるベートーヴェンが1位と2位を同時に占める結果となった。どちらもソニー・クラシカルとRCA Red Sealの歴史的名盤を、タワーレコードとのコラボレーションにより、リリースするSACDハイブリッドの新シリーズ第1弾としてリリースされた。セルとクリーヴランド管弦楽団の名盤の中でも特に名高いベートーヴェンの交響曲全曲と序曲集を、3チャンネル・オリジナル・アナログ・マスターから2チャンネルへリミックスし、DSDリマスタリングを行なった。解説書には、資料性の高いライナーノーツを掲載。今後のシリーズ展開も見逃せないラインナップになりそうだ。

 2016年、生誕130年を迎える20世紀を代表するドイツの巨匠フルトヴェングラー。没後60年は経過しているにもかかわらず、今週は1993年リリース盤を含む合計5枚が同時チャートインという快挙となった。11位はフルトヴェングラーとウィーン・フィルによる『ムジークフェラインの第9』14位、15位、18位には、ファン垂涎の「フルトヴェングラー・エディション」シリーズを最新デジタル・リマスタリング技術により音質改善し、さらにメモリーテック社のUHQCD(全く新しい製造方法による高品質CD)として製造するという注目盤。生誕130年企画でリリースされた8枚のうち、4枚が同時チャートインとなる快挙となった。

 他、1999年リリースのフジ子・ヘミング『奇跡のカンパネラ』が第3位にチャートイン。5月から始まったジャパンツアーは残すところ2公演。2週前の3枚同時チャートインに引き続き、その人気振りを示すチャートとなった。text:yokano

◎【Top Classical Albums Sales】トップ10
1位「ベートーヴェン:交響曲全集」ジョージ・セル
2位「ベートーヴェン:序曲集」ジョージ・セル
3位「奇蹟のカンパネラ」イングリット・フジコ・ヘミング
4位「春の声」森麻季
5位「月の光」冨田勲
6位「0歳からの育脳クラシック」
7位「ハンス・クナッパーツブッシュ・コレクション~Parsifal Recordings」ハンス・クナッパーツブッシュ
8位「ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス(2015年ライブ)」ニコラウス・アーノンクール
9位「ヴェルディ:レクイエム」アルトゥーロ・トスカニーニ
10位「ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(2016年)」スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ,読売日本交響楽団