ポール・サイモンのニューアルバム、自己最高位スタートか
ポール・サイモンのニューアルバム、自己最高位スタートか

 サイモン&ガーファンクルでお馴染みのレジェンド、ポール・サイモンが、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で過去29年間における自己最高位を記録する可能性が出てきた。業界予測により明らかになった。

 関係者の予測によると、ポール・サイモンの新作『ストレンジャー・トゥ・ストレンジャー』(6月3日リリース)が6月25日付の“Billboard 200”チャートで3位に初登場するかもしれないという。9日締めの一週間で6万ユニット相当以上のセールスが期待できるそうだ。これは彼にとって1987年4月4日に最高位3位を記録した『グレイスランド(Graceland)』以来の自己最高ランクとなる。さらには、もし『ストレンジャー~』が3位に初登場するとなると、4位発進だった2011年の前作『ソー・ビューティフル・オア・ソー・ホワット』を上回り、サイモン史上最高位スタートを切ることにもなるのだ。

 “Billboard 200”チャートでは従来のアルバム・セールスをはじめ、収録各曲の売り上げをアルバムの売り上げとして換算するtrack equivalent albums(TEA)や、同じくストリーミングを換算するstreaming equivalent albums(SEA)などの多元的消費をもとに、人気のアルバムを週間でランキング化している。

 ポール・サイモンはこれまでに6枚のソロアルバムをトップ10に送り込んでおり、1975年の『時の流れに(Still Crazy After All These Years)』では1位を獲得。サイモン&ガーファンクルとしてでは5枚のアルバムでトップ10を記録し、そのうち『ブックエンド(Bookends)』(1968年に7週No.1)と『明日に架ける橋(Bridge Over Troubled Water)』(1970年に10週No.1)の2作品で首位を制した。

 なお、次週チャートでサイモンを上回るのは、ドレイクとビヨンセという見慣れた顔ぶれになりそうだ。ドレイクの『ヴューズ』は12万5,000ユニット以上のセールスで6週連続No.1へ、ビヨンセの『レモネード』がおそらくこれに続き、6万5,000ユニット以上で2位になると思われる。