【米ビルボード・ソング・チャート】TOP4が停滞する中、リアーナが8週目の首位をキープ
【米ビルボード・ソング・チャート】TOP4が停滞する中、リアーナが8週目の首位をキープ

 自身首位獲得週を更に更新して、リアーナの「ワーク」が8週目のNo.1を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 ビデオ視聴回数は2億3000万回を突破、エアプレイやセールスも好調で、自身首位最長記録である、2011年のヒット曲「ウィー・ファウンド・ラブ」で獲得した10週に次ぐ首位獲得数をマークした。この「ワーク」の大ヒットを受け、アルバム『アンチ』も初登場から11週連続でTOP10入りを果たしている。

 一方で、3月30日にリリースされた2曲の新曲は、「ニーデド・ミー」が47位に上昇、「キス・イット・ベター」は80位に初登場した。リリース翌日に公開された「キス・イット・ベター」のビデオは、これまで1500万再生回数を突破しているが、「ワーク」と比較すると伸び悩み、セールスやエアプレイも好調とはいえない。リリース前からチャートインを果たしていた「ニーデド・ミー」は、未だビデオが公開されていないことから、ビデオのリリースがあれば、更に順位を伸ばすことも期待できる。

 本来、リアーナの新作をプロデュースする予定だった、カニエ・ウェストの新作『ザ・ライフ・オブ・パブロ』が、今週のアルバム・チャートで初登場首位デビューを果たした。そのリアーナがゲスト参加した新曲「フェイマス」が34位に初登場、その他にも、アルバムからのトラックが8曲ソング・チャートに初登場し、この8曲のストリーミングポイントが、アルバムのセールスに大きく貢献した。アルバムの実売(セールス)3万枚弱に対して、ストリーミングだけで6万枚強のポイントを獲得している。

 リアーナやカニエののように、リリース日を曖昧にしたまま、急遽アルバムを発売する形態が全米では流行しているが、その先駆けでもあるドレイクの新作『ビュー・フロム・ザ・シックス』は、現段階で4月29日にリリースされると発表されている。その新作から、新曲「ポップ・ダンス」が16位に、「ワン・ダンス」が21位に初登場した。「ワン・ダンス」はフィリピンのシンガー、カイラをゲストに招いたダンスホール調のナンバーで、リアーナとの「ワーク」が大ヒット中ということもあり、同テイストのこの曲も、ビデオがリリースされればヒットが期待できそうだ。

 「ワーク」に迫るヒットを記録しているのが、ルーカス・グラハムの「セブン・イヤーズ」。2位に上昇してから各ポイントを伸ばし、今週は首位と僅差に迫り、次週は入れ替わりも期待できるかもしれない。また、3位に停滞中のメーガン・トレイナーの新曲「NO(ノー)」も好調で、アルバムのリリースまでに首位に到達する可能性も高い。

 毎春恒例、【アカデミー・オブ・カントリーミュージック賞】が4月3日に放送されたことで、今週出演したカントリー・シンガーたちの新曲が一気に上昇。ティム・マグロウの「ハンブル・アンド・カインド」が先週の44位から30位に、トーマス・レットの「ダイ・ア・ハッピー・マン」は45位から36位へ、ジェイソン・アルディーン「ライツ・カム・オン」は43位に初登場を果たした。その他にも、ブレイク・シェルトンや、ディエクス・ベントレー等もポイントを伸ばしている。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、13日22時以降となります。

◎【Hot100】トップ10
1位「ワーク feat.ドレイク」リアーナ
2位「7イヤーズ」ルーカス・グラハム
3位「ノー」メーガン・トレイナー
4位「ピロートーク」ゼイン
5位「パンダ」デザイナー
6位「ラヴ・ユアセルフ」ジャスティン・ビーバー
7位「マイ・ハウス」フロー・ライダー
8位「アイ・トゥック・ア・ピル・イン・イビザ」マイク・ポスナー
9位「ワーク・フロム・ホーム」フィフス・ハーモニー
10位「ミー、マイセルフ&アイ」ジー・イージー&べべ・レクサ