Mrs. GREEN APPLE、ツアーファイナル「音楽を始めてよかった、報われる瞬間」
Mrs. GREEN APPLE、ツアーファイナル「音楽を始めてよかった、報われる瞬間」

 Mrs. GREEN APPLEの1stフルアルバム『TWELVE』を引っ提げたワンマンツアー【TWELVE TOUR ~春宵一刻とモノテトラ~】のツアーファイナルが、4月10日赤坂BLITZにて行われた。

 超満員の会場の大歓声の中、メンバーが登場し「会いたかったよ東京!」とVo.大森元貴が叫ぶと、今回のツアータイトルにもなっている1stフルアルバム『TWELVE』からの楽曲、「愛情と矛先」からスタート。今ではお馴染みとなった振付もキレッキレに披露。続けて「SimPle」、「アンゼンパイ」、「キコリ時計」などアッパーチューンを届けると、Kb.藤澤涼架がステージを走り回り会場を煽り、ファンたちも一緒に歌いながら飛び跳ね、踊る。まだライブは始まったばかりなのに、どんどん会場の温度が上がっていくのがわかった。5曲目「ミスカサズ」から、美しいキーボードのソロ伴奏から始まる「私」を披露すると、大森の感情のこもった歌声に会場には涙を流すファンの姿も見えた。

 ここで一度、藤澤とGt.若井滉斗のみがステージに残り、コール&レスポンスで再び会場を盛り上げると、ステージに戻ってきた大森が「みんな声がありあまってるね!声がありあまってるからそういう曲やります!」と、サビ部分で大合唱ができる「HeLLo」を演奏。続くアルバム未収録曲「春愁」はしっとりと披露した。その後、「この曲で僕たちのことを知ってくれた人も多いんじゃないかな?」と「Speaking」をライブ感満載のアレンジを効かせた演奏で魅せ、昨年末に初披露したばかりの楽曲「うヴ」も演奏。全国ツアーを越えて一回り成長した姿を楽曲と共に見せた。

 「今日は特別な物を用意してきました!」と、大森の紹介で和太鼓が登場し、誰もが予想した通りの「No.7」の演奏へ。後半部分では、Dr.山中綾華以外の全員が和太鼓の演奏を披露。休む暇もなく「リスキーゲーム」では、タオルを回す振付で会場を盛り上げ、メジャーデビュー曲「StaRt」を演奏しきった。高校2年生の時にMrs. GREEN APPLEを結成し、その時は夢物語だったことが今現実になっているということを大森が語り、「ここに来てくれて、本当にありがとう。音楽を始めてよかった、報われる瞬間です。」と、改めてファンに感謝の気持ちを伝え、結成当時に制作したという大切な楽曲、「パブリック」で本編を締めくくった。

 この日は6月からスタートする対バンツアーの詳細が発表され、04 Limited Sazabys、キュウソネコカミ、SAKANAMONなど、今大注目の若手バンド出演の告知に、会場は歓声に包まれた。アンコールでは、「我達人」をスペシャルなアコースティックバージョンで披露し、「庶幾の唄」を大合唱。ステージ後方のモニターでは、本ツアーの各会場で撮影した写真のスライドショーが流れ、一緒にツアーをまわったような気持ちにさせる演出が、さらに会場の一体感を増していた。

 ここで終わりかと思いきや、6月15日に2ndシングル発売発表のPVが流れ、再びメンバーがステージに登場。かなりアッパーな曲になっている、と本人たちが言う通り、夏にぴったりな新曲「サママ・フェスティバル!」を初披露した。夏フェス出演も続々と決定している中、ツアー14箇所を巡った彼らからファンへ、夏フェスを待ち遠しくするような楽曲という“お土産”を置いて、大成功の【TWELVE TOUR ~春宵一刻とモノテトラ~】に幕を閉じた。

Photo:後藤壮太郎

◎公演情報
【TWELVE TOUR ~春宵一刻とモノテトラ~】
2016年04月10日(日)赤坂BLITZ<終了>

◎作品概要
2nd Single
『サママ・フェスティバル!』
2016年06月15日(水)発売
初回限定盤(CD+DVD)
UPCH-89265 1,700円(税抜)

通常盤(CD)
UPCH-80434 1,200円(税抜)

◎ライブ情報
【Mrs. TWOMAN TOUR ~初夏とリンゴとロックバンド~】
2016年06月13日(月)NAGOYA CLUB QUATTRO
GUEST ACT:04 Limited Sazabys

2016年06月14日(火) UMEDA CLUB QUATTRO
GUEST ACT:キュウソネコカミ

2016年06月16日(木) SHIBUYA CLUB QUATTRO
GUEST ACT:SAKANAMON