スイス出身のオペラ/舞台/映画監督で、ヨーロッパやアメリカで著名な作品を数々上演してきたリュック・ボンディが亡くなった。67歳だった。ボンディ最後の仕事となったパリの劇場、オデオン座が11月28日に発表した。肺炎で亡くなったとしている。

 ニューヨークのメトロポリタン歌劇場がホームページに掲載した訃報では、ボンディの監督は「その心理的な洞察力と明瞭さ、そして生き生きとした芝居作りが注目に値した」と綴っている。

 ミラノのスカラ座やパリのオペラ座をはじめ、【ザルツブルク音楽祭】などの世界一流のオペラ・ハウスにて、有名作品の数々を手掛けてきたボンディ。そのキャリアにおいて、ベルリンやフランクフルト、ミュンヘン、ロンドンほか、ヨーロッパ中で数十年にもわたり劇場制作を行ってきた。

 オデオン座はボンディの「創造の才能、博学さ、演者および観客への愛、思いやり、そして冒険心」を称賛している。