ブレイク・シェルトン カントリー界のスターが、全米アルバム・チャートで約3年ぶりの首位獲得
ブレイク・シェルトン カントリー界のスターが、全米アルバム・チャートで約3年ぶりの首位獲得

 カントリーシンガー、ブレイク・シェルトンの『ブリンギング・バック・ザ・サンシャイン』がNo.1デビューを果たした、10月18日付アルバムチャート。

 スタジオ・アルバムとしては、9作目となる本作。昨年リリースした8th『ベースド・オン・ア・トゥルー・ストーリー』では、惜しくも3位どまりだったが、10万枚を超える初動枚数を獲得して、2011年作『レッド・リバー・ブルー』に続く自身2作目、約3年ぶりの首位獲得となった。カントリーチャートでは、2作連続、通算3枚目のNo.1。先行シングル「ネオンライト」が、カントリーチャートですでに4位まで上昇し、カナダでは首位を獲得。HOT100チャートでも43位までアップし、ジワジワ人気をあつめたことが、アルバムのヒットに繋がったと思われる。

 続く2位も、カントリー界からのエントリー。「ニード・ユー・ナウ」(2010年)の大ヒットで全世界にその名を知らしめたトリオバンド、レディ・アンテベラムの5thアルバム『747』が1週で7万枚を突破し、5作連続、全アルバムがTOP5入りを果たすという快挙を成し遂げた。残念なのは、デビュー作から全アルバムがカントリーチャートで首位を獲得していたが、今作ではブレイク・シェルトンという超強敵が同週リリースとなったため、記録更新ならず。さらに、2nd『ニード・ユー・ナウ』から3作連続で首位を獲得していた記録も一旦途絶え、カントリー国カナダでも、3位と勢い振るわなかった。次作ではリベンジを期待したい。

 先週No.1デビューの、トニー・ベネット&レディー・ガガによる『チーク・トゥ・チーク』は4位にダウンしたが、バーブラ・ストライサンドの『パートナーズ』が先週に続いて3位停滞しているということには、驚かされる。しかも、2位のレディ・アンテベラムとの売上げは僅差。HOT100チャートとは対照的に、アルバムチャートでは、ベテラン勢が上位をマークしているというのも、ここ最近の傾向。

 ということもあり、1978年のデビューから第一線で活躍し続ける、プリンスの新作が、今週はTOP10内2作もデビューした。まず5位にデビューした『アート・オフィシャル・エイジ』は、自身のソロ33作目のスタジオアルバム。70年代を彷彿させるようなジャケ写も印象的で、プリンスらしい内容に仕上がっている。そして8位に登場した『プレクトラムエレクトラム』は、プリンス&サードアイガール名義でのリリースで、プリンスがプロデュース兼バックを務めるガールズ・バンド、サードアイガールとの連名となるアルバム。どちらも違った味がたのしめる、プリンス通にもアンチにも、“さすが殿下だな”と思わざるを得ない完成度だ。