R.ケリーのフェス出演に苦情殺到、過去の性犯罪疑惑を受け
R.ケリーのフェス出演に苦情殺到、過去の性犯罪疑惑を受け

 R.ケリーが、過去の性犯罪疑惑に関する苦情を理由に【第1回 ファッション・ミーツ・ミュージック・フェスティバル】の出演者ラインナップから外されたことが明らかになった。ハリウッド・リポーターが伝えている。

 ケリーは、8月29~31日にオハイオ州コロンバスで開催される同フェスティバルの初日に出演する予定だった。TwitterやFacebookに苦情が寄せられたことを受け、バンドやベンダーが同イベントから撤退するなどと報じられるなか、主催者側は7月28日、ケリーとの“離別を決定した”とするツイートをUSAトゥデイ紙の同決定に関する記事へのリンクを付けて配信した。

 ケリーの広報担当は同紙に「R.ケリーはファンをがっかりさせて申し訳なく思っていますが、近いうちにツアーで会うのを楽しみにしています」との声明を載せている。

 USAトゥデイによれば、ケリーの出演が発表されてからTwitterやFacebookに多くの苦情が寄せられ、そのほとんどは過去の性犯罪疑惑に関するものだった。ケリーは2002年に児童ポルノ制作の容疑で起訴されたが、2008年に無罪となった。

 シカゴ・サンタイムズ紙も、ケリーを性犯罪者として扱った調査シリーズを掲載していた。

 USAトゥデイに寄せられたコメントの中には、「性犯罪者が良く見せようとするのは珍しくない。そうやって獲物を惹きつけるのだ」というものもあった。また、別のFacebookユーザーは「ケリーの出演にレイプ被害者たちは“真の恐怖”を示している。だから私たちは動揺しています。性的虐待の被害者を無視せず、支援してください」と綴っている他、「R.ケリーをアーティストとして受け入れるのは、人間の尊厳の基本を無視することだ。彼はただのプレイヤーで一般人はそれをつつかない、という訳にはいかない。明らかに一線を越えているので、我々は彼の行いを軽蔑していることと被害者へのサポートをこうやって表しているんです」と述べるユーザーもいる。